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新学期と穀類と葡萄の収穫期 2021/9/18 - a letter from Paris

このブログは2021/9/18に掲載したhttps://sainthonore.info/blog/2021091852943より転載しているため、実際のnoteの投稿日との季節のズレが生じています。

LA FRANCE EST COUPÉE EN DEUX…

天気予報がフランスの南は晴天真夏日、北⅔はどんより雲に雨、気温も上がらずと言う度に、「嘘つき!今年は猛暑って言ってたくせに!!」と腹立ち紛れに叫んでいた今年のバカンス。
熱波で40度(日向は50度)は嫌だけど、せめてもう少し夏らしい陽射しが欲しかったです。

庭で朝食を食べたのは一度きり、アペリティフだって数える程度でした。

きっと9月は良いお天気だよ」なんて言われると、余計に欲求不満が募るばかりです。

ダウンジャケットが手放せないまま夏休みが終わりパリに戻ると、あんなにガラガラだった路上の駐車スペースは見事に埋まり、街には喧騒が戻っていました。

しかもお天気続きなのだから癪に触ります(笑)それでも光はもうすっかり秋。

森をお散歩

今年は天候不順で農作物 特に葡萄の収穫は大打撃だけれど、逆にきのこは当たり年だそうです。
森を散歩していても、あちこちに可愛いきのこが顔を覗かせていたっけ。

おばあちゃんはきのこ採りの名人

ブルゴーニュに住んでいるおばあちゃんはきのこ採りの名人で、秋に遊びに行くとよく山へ散歩がてらきのこ狩りへ!

中でもセップ茸は高級で、まだ笠の開いていない小さなセップがぎっしり詰まったケースを、レストランのトラックが取りに来ていたのを覚えています。

「目をじーっと凝らして探しても見つからない、何となく木々の下生えを眺めていると、目にきのこが飛び込んでくるのよ」隣を歩いていたおばあちゃんがいなくなったかと思うと直ぐに、見事なセップを手に戻って来る度歓声を上げたものです。

家に帰ると笠が開き過ぎたものやちょっと虫に食べられたものはお昼ご飯用に。水洗いはせず、小さなブラシとナイフで汚れをとって、ニンニクと炒めたセップは最高のご馳走です!

おじいちゃんが焼いてくれた雌鳥のローストチキンと共に秋の思い出の味♡


今はもう行くことがなくなってしまったけれど、大きなもみの木が生えたMORVANの森。
木々の間に差す木漏れ日の美しさ、目を閉じると瞼に浮かぶ懐かしい風景。

昔はどこでも採ってきたきのこを地元の薬局に持って行くと、毒キノコが混ざっていないか選別してくれたものです。
今はそこまで手が回らないか、専門の知識を持った人がいないのでしょうか。

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