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苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、また日に新たなり(大学)

オリジナル記事はこちら:https://sairyu-sensei.com/hiniaratani/

まことに日に新たに、日々新たに、また日に新たなり

出典は「大学」から。

「大学」は中国古典の代表的な「四書五経」一つです。

四書は「論語」「大学」「中庸」「孟子」の四つ。
五経とは「易経」「詩経」「書経」「礼記」「春秋」の五つです。

日々新たに 由来

殷王朝を作った「湯王」の話です。

殷王朝は始皇帝よりも更に2つ以上王朝をさかのぼります。

さて、この王。洗面の器にこの文字を刻み付け、毎朝洗面するたびにその文字を見て、政治に取り組む姿勢をあらためたそうです。

これが由来になっています。

『 苟日新、日日新、又日新』

心構えの重要さ

波乱万丈の王でさえ、このような姿勢。

どんな仕事でも安定してくると、毎日の繰り返し、惰性やマンネリになってしまいます。

日々精進も似た言葉ですが、自分自身が敢えて鼓舞するように、忘れないようにしなければなりません。松下幸之助のこの言葉を引用した言葉が残っています。

この言葉が2000年以上たった今でも継続して使われ、残っている言葉になっています。

どんな仕事でもマンネリ・惰性は大敵。常に自己成長と問題意識をもって事に当たる。

昨日を糧として今日を変化させ明日に繋げるのが、この言葉の意味と言って良いでしょう。

朝顔を洗う時が重要

さて、日々の生活が惰性にならないように、ということで行動したことと言えば「臥薪嘗胆」と言う言葉も残っています。

別の機会に述べますが、辱め・屈辱を受けたことを忘れないように、薪の上に寝て、また日々苦い胆を舐めたという故事成語。

心に刻み込みたいときには、何か毎日繰り返すことが必要です。

受験や試験などで目標を紙に書いて部屋に貼っておく受験生、良くドラマなどで見ます。

この「日々新たに」は、朝顔を洗う時に見る言葉です。

朝は脳が活発に動き、前向きに成れる時間。朝日を浴びて「今日一日をどのように過ごすか」と言うのを考えるのに最適な時間です。

一日中目入ると景色の一つになってしまいます。

何か行動をするときに目につくのが良いでしょう。

まとめ

四書五経の「大学」から「 苟に日新たに」。殷王朝の湯王が毎朝洗顔の際に常に目に入るようにした言葉です。

毎日が違った一日。常に問題意識、自分の成長を念頭に取り組むことが肝要。

毎朝、心がける言葉を目につくところに。

マンネリ、惰性に流されないように心がけましょう!

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