歴史小説とジャズ 興味のリゾーム的増殖

中年になって 中国の歴史を 再勉強するのに 歴史小説を読みまくる という手法を取ってみた
歴史小説だけではなく 歴史に関する読み物(専門書までは行かないかな)も かなり読んだ
中国の歴史にとどまらず(結局は スピードダウンしたが)ヨーロッパにも 手を広げてみた
例えば 塩野七生の『チェーザレ・ボルジア 華麗なる冷酷』を読み チェーザレ・ボルジアに興味を持った
チェーザレ・ボルジアは ローマ教皇を父に持ち ルネサンスで最も美しい武将と言われ 一時は イタリアを統一しそうになった
日本で例えれば 織田信長と大塔宮を足して2で割ったような感じだろうか?
時代も 織田信長に近いのでは(未確認)

チェーザレ・ボルジアを 扱った小説を書いている有名作家が 他にもいる
わたしが読んだ限りでは 2人だが ひとりは
フランソワーズ・サガン
『ボルジア家の黄金の血』
サガンというと わたしが若い頃 かなりブレークして いくつかの作品が映画化されている
ググった中で 題名を覚えている作品を挙げると(読んでないけど)
『愛と同じぐらい孤独』
『悲しみよ こんにちわ』
実にキャッチーな題名である

もう1冊は
マリオ・プーツォ
『ファミリー』
マリオ・プーツォというと『ゴッド・ファーザー』が あまりにも有名だ
題名と作家を見ると 120% マフィアの話しと思ってしまう が マリオ・プーツォにしてみれば ゴッド・ファーザー同様 家族(ファミリー)の話しなんだ と言いたいのだろう

わたし個人の感想で言わせてもらうと 塩野七生が一番良い
フランス語版 英語版で読んでないからだ とも言えるかもしれないが 日本語版で読んだ限りでは 塩野七生が 一番良い
七生 最高!
最も これは小説ではないのかも知れない 
同時に 小説でもある(笑)

しかし こうして 歴史小説を読む事で 例えば ニコロ・マキャベッリやルイ12世やロレンツォ・ド・メディチ(わたしとは痛風仲間だ)なんかも 関連付けられる

こうした 歴史的興味が広がっていくプロセスは わたしの もうひとつの趣味 ジャズに似ている
わたしが ジャズって 何じゃろう? という疑問から発して 意識的に買ったのは ジョン・コルトレーンのレコードだ
同時期 シェリー・マンも買ったかも知れない 渡辺貞夫も買ったかも知れない 山下洋輔も買ったかも知れない
が コルトレーンのアルバムの中の エリック・ドルフィーに 興味が派生していった
その後 ブッカー・リトル マル・ウォルドロン マルからスティーブ・レイシー アルバム『アウトトゥーランチ』からブルーノートという レコードレーベル アルフレッド・ライオン ルディ・バン・ゲルダー とつながり
渡辺貞夫からは なぜか ボサノバではなく チャーリー・パーカーのビ・バップ 
山下洋輔からは 坂田明 吉野弘 小山彰太 林栄一 タモリ ちなみに 山下洋輔に行ったのは 筒井康隆が原因
シェリー・マンからは ウエスト・コースト・ジャズに行く予定だったが そこから先は 行かなかった
これらはほんの入り口だ
そんなわけで わたしの中のジャズへの興味は ほぼ系統に縛られずに自然増殖していったのである
こうした 歴史に関してもそうだし 音楽に関しても 何に関してもそうなのだが こうした自然増殖をリゾーム的と言うのではないだろうか? 知らんけど



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