実習 夢日記2024.5.3

 勤め先の食品工場。
 新入社員の僕は、牛乳の製造ラインに配属され、今日から現場に入って実習が始まる。
 現場では、自分の親と同じ世代の大先輩から、いろいろと基本的なことを教わる。そして、いよいよ製造開始となったのだが。
 いきなり、やってみろ、と言われて戸惑った。この牛乳パック製造機械、見るのも今日が初めてのシロモノである。まずは見学からだと思っていた。先輩は至って真面目な表情。できるわけあるか〜い、というツッコミを待っているのではなさそうだ。
 一応、会社からマニュアルのようなものはもらっていたので、それを見ながら恐るおそる、ボタンを押してみようかな、と指を伸ばしたところで、これ見てやれ、と大判の手帳を渡された。
 革の表紙の高級な手帳だった。機械の運転手順が、それはそれは事細かに、手描きのイラスト付きで、分かりやすく書かれていた。だからといっていきなりやってみろは無茶だが、できなくはないかもと思い直すくらい良く出来た手順書だった。

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