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ep.19 姿勢とバレーボール

あっつい

とにかくあっつい、今高校生でなくて心から助かったと思っているイワサワです(高校生の方にごめんなさい、、、)


さて今日は姿勢について書いていこうと思います

早速、私なりの姿勢への考え方ですが

姿勢は普段している行動(動作)の結果であると考えています

例えば猫背の方

嫌な言い方をしますが猫背の方は猫背になるための生活を普段しています

デスクワークは背中を丸めて作業をします

ストレッチを長時間かけられている筋肉は収縮力が弱くなるという性質があります

したがって背中の筋肉は長時間引き延ばされ続けるので弱くなっていきます

背中の筋肉の作用は主に肩関節の伸展と肩甲骨の内転、脊柱の伸展にあるので動きとしては胸を張る動きになります

つまりデスクワークは胸を張れない様にするトレーニングをしていることになります

さらに圧迫を受けている筋肉も同様に弱くなる性質を持っているので臀筋やハムストリングスも弱ってきます

臀筋、ハムストリングスの主な作用は股関節の伸展にあるので股関節が伸びなくなる様にトレーニングしていると言い換えることができます

猫背 解剖

背中を伸ばせず股関節を伸ばせなくなるともうすっかり猫背の完成ですね

体には動きを作る際にパターンがいくつかあるので

膝が曲がる、頭が前に出る等が付随し起きます

結果、猫背になりそれが当たり前になり

元の正常な姿勢に戻すことができなくなってしまいます

さらに進行していけば脊柱が変形し正常な姿勢に戻すことが不可能になってしまいます


興味深い研究があります

欧米では喫煙とデスクワークは同じくらい体にとって害であると言われています

デスクワークをしているのにもかかわらず運動をしないことは

私に言わせてみれば自殺行為です


、、、っと話が逸れてしまいましたが少し細かく話をするとこんな風に猫背を説明することができます

そしてこれらの姿勢は全て環境への適応という考え方から起きています

なので猫背はデスクワークには適していますが立ったり歩いたり、それらには適さないということです


さあではこれをバレーボールに当てはめて考えていきましょう

バレーボールにおける姿勢といえばまず思い浮かぶのは

構え

と呼ばれる姿勢です

バレーボール 構え

やや足を肩幅よりも開き股関節、膝関節、足関節

それぞれやや屈曲したよく見るこの姿勢です

これはバレーボールだけの特殊な姿勢というわけではなく

いろいろな球技に通じる姿勢であると思いますが

なぜこの様な姿勢をとるのでしょうか?

理由は次の動作へのラグを減らすことにあると考えています


ラグを減らす

具体的には速く動き出すためと言い換えることができますが

科学的にこれを見てみると面白くなります

身体重心

こちらは身体重心という

一般的な重心の位置を記したものになります

青い点はそれぞれ上半身の重心、下半身の重心になります

オレンジの点は二つの重心の中間、つまり体全体としての重心の位置になります

一般的に上半身の重心は胸椎の7~9、下半身の重心は大腿の2/3~2/1近位(太腿の真ん中より上の高さ)、そして身体重心はそれらの中点にあると言われています

まあ個体差もかなりある様ですし細かく知る必要はここにはないのかもしれませんが肝心なのはこの重心の位置が低いほど動きやすいということです

動きやすいというのは初動の速さということです

バレーボールにおいて100mを9秒台で走れることにはメリットは極めて低く肝心なのは反復横跳びの様な細かい動きをどれだけ速くすることができるかということだと私は考えています

なので重心の位置を低くすることによって動き出しの速さをあげることによってパフォーマンスが上がると考えています

それからもう一つ

トリプルフレクション、トリプルエクステンションと呼ばれる動作があります

これは3関節同時屈曲(股関節、膝関節、足関節)同時伸展という意味です

この動作が習得できている選手とできていない選手の差は大きいと感じています

パフォーマンスも大きく変わると思いますがそれよりも障害発生に大きく関わってきます

この私のnoteではもうお馴染みかと思いますが股関節が機能しない選手は

膝と足首をかなり酷使することになります

したがってトリプルフレクション及びエクステンションができない選手は怪我をしやすくなり、また競技パフォーマンスを低下する要因にもなります

このトリプルフレクションをアイソメトリックに行っているのがバレーボールにおける構えという姿勢です


まとめましょう

まず姿勢とは動作の結果であり環境への適応であるという考え方

つまり普段デスクワークをしている方にとっては猫背がデスクワークをするのに最適であるという脳の判断によって姿勢が決められているということ


そしてバレーボールにおける最適な姿勢とは

重心を低く保ちつつトリプルフレクションを行うことで初動の速さをあげることにあるかもしれない、、、とこんな感じでしょうか


こんな風に因数分解ができると

小学生や中学生のクラブチームなんかによくみられる

構えは膝屈曲優位であったり

重心を低くするあまり下肢が緊張してしまい動き出しが逆に遅くなってしまっていたり

実に不合理な構えであることかがわかってきます

おまけで足が太くなり膝や腰の障害発生が促進されます

伝統的なスタイルは時として危険でもあります

常にいいものに選手がチームが勝つためにアップデートしていきましょう

イワサワでした

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