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「おしまい」とは?

「これでおしまい」などと、現代使われる言葉「お終い」は元々「お仕舞い」と書く。

その語源には諸説あり
1、その昔、貴人の要望に応え、能を演じ終わったシテが最後にアンコールとしてもう一曲舞うことを「お仕舞」と言ったとされる。そこから「最後に舞う」ことが「お仕舞い」となり、転じて「お終い(おしまい)」になった。

2、能のや舞踊の稽古の締として最後に本番さながらに舞うとことを「お仕舞い」と言い、その日の仕上げを意味する。「一日をきれいに舞い納める」ことから転じて「お終い(おしまい)」になった。
以上のことから「おしまい」は、どちらにしても単なる「終わり」ではないことがわかる。

英語の「The end」でも「Last dance」でもない。
「お仕舞い」は、終わりの始まりでもある。
日本人特有の美意識が現れた言葉だ。

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