現実はイメージをトレースする。
元スピードスケートの清水宏保さんを覚えている方は多いと思う。
彼は世界記録を4度更新し、二度のオリンピックで計3個のメダルを獲得している。
162cmと言う小柄な体格で180cmの男達と戦うために、ハンデを乗り越えるための様々なトレーニングを行なっている。
近年、陸上選手や水泳選手のようなタイムを争う競技選手のトレーニングの一環として「イメージトレーニング」が重要視されているのは、皆様ご周知の通りだ。
彼が行なったイメージトレーニングはストップウォッチを持って目を閉じ、スタートの銃声が聞こえてゴールするまでを頭の中でレースをするイメージトレーニングだ。
イメージレースのタイムを見ると、その時の自分の実力のままのタイムになったそうだ。決して実力以上の理想のタイムは出なかったらしい。
イメージの世界だから世界記録は簡単に出せそうに思うのだが、ほぼその時の実力通りのタイムになってしまうそうだ。
「現実はイメージのトレース」だと言う説がある。
つまり、イメージできないことは実現しないということだ。
彼はそれをイメージトレーニングを通じて実感したと言う。
彼が4度世界記録を出したのは、イメージトレーニングで毎回世界記録を出した後だったそうだ。
『現実はイメージの再現』この不思議なお話。
あなたは信じますか?
和文化デザイン思考 講師
成願義夫
よろしければサポートをお願いします。 着物業界の為、着物ファンの為、これからも様々に活動してまいります。