流動的になれ!

ここ一ヶ月ずっと勉強続きであまり遊べていなかったことで若者もとい高校生としてのフラストレーションが貯まり、そこから発せられる緊張と興奮で毎日胃や腸が踊り狂わされている。本当に腹が痛い。
自律神経失調症特有の一個上のヤンキー先輩に腹を小突かれたような殴打感が、特にみぞおちあたりにじわ~っと広がっている。おかげでまともに腹式呼吸ができず、夜寝る直前に10分程やっている瞑想でも全く深い呼吸ができない。
すべてを諦め受け入れることで解脱へと向かうはずの瞑想に障害が発生するとは…なんか今の現代社会の縮図のようだ。

「私は何もしないのであなた方も何もしないでくださいね」
現代では相互不干渉という考えが全くもって通用しない。
何をするにしても突っかかってくる奴はいるし、何もしなかったとしても「社会のゴミが」「ちゃんと働けよ」とSNS等で罵られる。
まあ、しょうがないことだ。経済が発展していくにつれ技術・機械・AI等、様々な現代パワーが導入され、便利な時代となった現代でも、18世紀から何も本質は変わっていない。資本主義の到来により、人々は資本の獣が赴くままに労働へと駆り出され、平均が吊り上がり、人々が求める静寂さ・穏便さはどんどん侵食されていき、やがて加速的な一体型崩壊の道へと進み続けている。いつの日かこの加速する渦から脱せられると信じて。実際には太陽の重力に引っ張られて悠久の時を回転し続ける地球の様に脱することなど不可能であるが…
色々と言ったがとにかく、「時代から逃れられなくなった」ということだ。
どんなに逃げようと、抜け出そうと試みても、それは絶対に失敗に終わるだろう。どんな人間も社会と関わることなしでは生きていけない。

私達がこの社会で生きていくためには、「流動体」が必要となる。
流動体とは、その名の通り様々なものからの攻撃に対し身を流動的に変え受け流すことだ。
流動体は基本的に個としての形を持っていない。つまり、メビウスの輪に表裏がないように流動的には「代表的な形」がないのだ。どんなに殴られようとも蹴られようとも、流動的は絶対に形を変えることはない。元から形が無いからね。

では、どう流動体になればよいのか。
「自分が動いている」ではなく「周りが動いている」ということを知覚する、これだけで良い。
全ての情報は自らが引き寄せたモノではなく、勝手に集まってきたもの。情報の海が勝手に荒れたりさざんだりするだけで、実際には何も自分は動いていないのだ。
我々はただの観測者であり、この知性はただの観測道具に過ぎない。加速の様子を観察し、出力する。ただ、それだけ。
このことを知覚できれば、あなたは自ずと受け流せるようになるだろう。かくいう私も全て受け流せるようになった。ただただ世の中は回り続け、その様子を私たちは観測し、編集する。その意識を持つことがこれからの社会を生き抜く上でとても重要なのだ。

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