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【現代詩】「output」#1

垂れ流せ意識の奥底にあるすべて一言一句余すことなく吐き出すようにその情景も感激も落胆もとめどなくあふれ出る嗚咽の震えと共鳴して叩き打ち込まれる憎しみの楔と共に声をしかし流れをさかのぼり続けること数千年続けること数千年ジョイスはそこに計算し尽くされた散弾を言葉として吐き出すか川の流れに乗せて皮をはぎ落すが如くその即興的精神は何もかもを否定することなくその邪悪で下劣な行為までもそこに認知し汚泥の中を這いまわりやがてこと切れる戦士の臨終に願いを込めながら墓地の海に沈んでいくただ沈んでいくこれが私の根底にある半ば犯罪の全貌を世に明らかにせしめる行為としての裁定をあなたにあなたにあなたに委ねる私の懺悔である枯れることなくしかし繁栄は遠くやがて世界はこれを生物の種子としていつか世に放つことになるだろうそのことは疑いようもないけれどだが流れに沿ってただ流れに沿って逆らうことなく打ち込む言葉の断片を決して私は貴様に譲らないだろうある日薬に溺れた汚女は鞭打たれたたその尻を更に天に向け振り突き上げて自らの象徴と言えるその唇を開けながら喘ぎ果てた天は雨を降らし汚女に鞭をふるい痛めつけ犯したさぁいまこの言葉の羅列をどう読むかイヤ大切なのは読まないことでこれを読み侮蔑を与えたその尻で自らのキーを叩き濡れながら言葉を吐け内奥にとぐろを巻き深淵に絡みつく淫らを晒せ

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