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切れる老人

知り合いが、自分と同じくらいのおじ(い)さんが携帯の使い方がわからない、もっと丁寧に教えろ!と店頭で切れていた、という話をフェースブックに書いていた。
本人は、「俺はクレーマーじゃないんだからもっとまっとうに扱え」
というようなことを言っていたそうなのだけれど、
「端から見ると彼は立派なクレーマーだった」と。
年をとると怒りっぽくなるし、気をつけなければといった
自戒を込めた投稿だった。

それを読んで、私は、う〜ん、でも切れるよね、と思ってしまった。
先日、私も、クレジットカードでかなり切れた。
いや、おばあさんだから切れているわけではないけれど。
でも、近頃、システム関係はカチンとくることが続いている。

海外でカードを使おうとしたら、エラーが出た。
国内に戻ってきたら使える。
おかしいと思ってカード会社に電話したら、
「それは、海外で使える設定にしていないからですよ」と言わた。
そして、「国内電話の通じる地域での使用をお勧めします」と。

「グローバルウォレットを標榜していて、海外でも使えるのを売りにするような広告を出しているのに、国内で使えってどういうことですか?」
と切れた。
だったら、ドメシティックウォレットにしておけばいいのに。

大体、クレジットカードで、ドルに予めかえておけば、そのレートで
ドルが使えますっていっているのに、
海外で使うためには設定変えなくちゃいけないって一体なに?
とも、思った。

マニュアルに書いてあるからだろうけれど、
話の合間合間に「ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません」と
何度もバカ丁寧に言われる。
けど、「思っていないよね」と言いたくなるような対応。
「あなたに謝っていただく筋合いのことではないので、
もう、謝らなくて結構です」とも思わず一言。

イヤなヤツだとは思う・・・けどねぇ。

システムの不具合なのに若い人がご本人とは関係のないことで頭を下げなくちゃならないのは気の毒だとは思う。
けれども、そもそも、カードにしても、アプリやシステムにしても、
まず、電話をかけられないようなっている。
最近はチャットがAIもどきになっていて、全く役に立たないことも多く、
結局長い時間かけて電話番号を探し当て、
延々と待たされて、つながった頃には気分は最悪、ということも
多い。

様々なシステムが、わかってつかいこなせる人には親切だけど、
使い方がわかんないヤツは勝手になんとかしろよ
っていう方向に来ているから、
サポートにたどりつくときには
クレーマーに豹変しているっていうことも
だかなぁ。
と思ったりする今日この頃。

そういう意味では、予約は必要だけれど、
アップルのサポートは親切で年寄り向き(?)かもしれない。
お店でもいろいろちゃんと説明してくれるしね。

以前はDELLもサポートがいいと思っていたけれど、最近はどうなんだろう?


得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)