ちぃちゃん

作詩家&シンガー うめたちあき https://www.irohapop.com/ ふ…

ちぃちゃん

作詩家&シンガー うめたちあき https://www.irohapop.com/ ふるさとの詩(うた)と、あなたの心に寄り添う童謡詩を中心に作詩しています

マガジン

  • 心のメモ

  • 取材逸話

    取材地。心に留めておきたいこと。録音。文字おこし。

  • うたの物語

    歌が生まれる時、そこに物語ある

最近の記事

郷土愛を次世代へ繋いで

2023年は、これまでのささやかな活動実績が実を結んだような一年でした。特筆すべきは人生初の「学校コンサート」を開催できたことです。 夏休み期間中のある日のこと、私は活動拠点のひとつである磐田市掛塚の旧津倉家住宅で開催されていた「こども写生会」に参加していました。子ども達と一緒に絵を描きながら、翌日には緑語会(緑十字機不時着を語り継ぐ会)主催の平和大会で自身作の応援歌「八月の約束」を歌う予定だったので、掛塚の仲間たちへ、そのお知らせも兼ねて参加していました。 そこへいらっ

    • 遠州の歌姫

      2018年11月の朝日新聞の記事 『「遠州のうたのお姉さん」を目指し』 と書かれている 音楽活動をはじめて5年目になるが 初心のまま、ぶれずに歩いてきた 行政の区分にとらわれず 天竜川流域のご縁を辿っている 今日は、磐田市文化協会の企画 作品同士のコラボレーションする企画 「磐田を描く・撮る・詠む」の最終日 作者にご登壇頂き、思いを語って頂いた そんな「ギャラリートーク」イベントの 司会進行役を務めた 遠州各地の野山で出会ったみなさんに会場で再会した いろんな方に「うめ

      • 「折角だから・・・」と差し出せるもの

        少し前に遊びに行ったポツンと一軒家のノブちゃんは 「折角来てくれたから、上の観音様へ連れてってやる」 と言って、ノブちゃんしか知らない観音様を拝ませてくれた。 エコパークのキミエさんは 「折角だから、あっちの花まで見に行ってみようか」 と言って、園内を一回りして、咲き始めた花々を説明してくれた。 中ノ平の林を手入れしているシズオさんも 「折角だから、あっちの林まで行ってみるか」 と言って、自生している様々な植物を説明してくれた。 「折角だから・・・」 私には幼い頃から、

        • 『愚かで可愛い「母親」という生き物②』

          母親って、我が子のことを自分の所有物のように勘違いしてしまうことがある。自分が母親になってみて、初めてそのことに気づいた。母もそうだったんだね。 …… 昭和19年、農家の長女として生まれた母は、何かと辛抱と我慢とを強いられて育った。母だけが特別だった訳ではないだろう。戦後、多くの子供たちは多かれ少なかれ、兄弟姉妹の為に夢を諦めたり、自分の意に反した進路を選ばざるを得なかったりした経験があると思う。叶えたくても叶えられなかった幼少期や青春時代の夢を、自分の分身のような我が子

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        記事

          『愚かで可愛い「母親」という生き物①』

          母親って、我が子のことを自分の所有物のように勘違いしてしまうことがある。先日、お弁当の水平を無視して通学リュックに放り込む娘に「傾けないようにして持って行ってよね!」と注意したら「それはお母さんの都合じゃん!」と一蹴された。 …… 娘は次のように言い放った。『私はお弁当の中身が傾いていても全然平気。身動きがとれない満員バスの中で、リュックの中のお弁当の水平を気にしなきゃならないことの方が、お弁当の中身が傾くことの何倍もストレス。お母さんの都合を押し付けないでよ」と。 手

          『愚かで可愛い「母親」という生き物①』

          お父さん 2016年11月14日手記より

          五つの時に父親と死別した父は「父親」とは何か分からないまま、私たちの父になりました。お手本などなかった父ですが、いつも頼もしくて家族の為に、懸命に働く姿しか記憶にはありません。 ある日、突然の病に臥した母。生涯、傍にいると信じた母が亡くなり、父は、ひとりぼっちになりました。幼な子のように泣いて震える父でした。 あの日から「父親らしさ」という鎧を脱ぎ捨てて、父は、ありのままの姿で歩き出しました。気力が湧かないと言って、母と共に築き上げた店を閉めました。母を病気から守れなか

          お父さん 2016年11月14日手記より

          私の「ボランティア演奏」についての考え方

          「ボランティア演奏」とは、ボランティア精神にのっとり、「自発的」であることが大事だと思っています。誰かに強要されるものではありません。その定義としては、私の場合「地域おこし」であることが大前提です。私の活動のエネルギー源は、「ふるさとへの恩返し」だからです。(何故その思いに至ったのかはまた別の機会に。) 多くの地域おこしの団体は、財源が乏しく、少ない助成などをやりくりして運営しています。そこで活動されている方も勿論ボランティアです。そういう方たちと心を共にして、地域への思い

          私の「ボランティア演奏」についての考え方

          花のまち ふるさと岩田_カラオケ_

          作詞・作曲・編曲・うた:うめたちあき 原曲:青島保一さん 「岩田(いわた)故郷の会」をご紹介するふるさと讃歌です。 【YouTube】https://www.youtube.com/watch?v=LILgwppIX7w 一緒に歌ったり、合奏できたらいいな、と思い楽譜と合奏用のカラオケ音源を配布します。ご自由にダウンロードできます。 【楽譜】https://note.mu/sakrabbit/n/n3726c516f8d8 「岩田故郷の会」耕作放棄地に植栽し農地の保全に取り組んでいます。一年を通して様々な作物(ソバ、小麦、オリーブ、紅花、ラベンダー、ビオラ)を栽培し収穫した野菜や花を利用した交流イベントも多数開催しています。 企画:うめたちあき の ふるさと讃歌 制作:いろはPOP工房

          花のまち ふるさと岩田_カラオケ_

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          花のまち♪ふるさと岩田 楽譜

          花のまち♪ふるさと岩田 楽譜

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          ジャックと豆の木 ?!

          取材地は、森町大久保。地元の長老、小田さんのお話。 自然はね、切りも果てもなく面白いもんで、少しちょっといたずらする山があると、そん中でいたずらしたり、木へ接木をしたり、挿し木をしたり、いろいろあるよ。 俺、今ちょっとキューイ、作ってやってるだんね、これ家のね、一応全部、舶来だでね。ニュージーランドから直接来たもの。みんな知らんだぇ。 40年前。これんね、キューイっちゅうのを覚えてさぁ、味がこんな風だで、いっぺん(自分で育てて)食べたいなぁ、ほいで落葉だっちゅうもんで。ここ

          ジャックと豆の木 ?!

          植物はみな利口だよ

          取材地は、森町大久保。地元の長老、小田さんのお話。 俺、感心するのはね、植物が絶えない様にすることはね、人間じゃちょっと出来んに。 桐の木。 成長が早いでってみんな台湾桐をたくさん仕入れただよ。みんな植えただよ。台湾桐はね、どんどん大きんなる。ほいで桐の木の質はそれほどじゃないけどね、成長が早いもんで。それがね、花が咲いて実がなるだよ。そいで実がたくさん落ちるら?で、こりゃ邪魔んなってしょうがないなぁと思って、これっくらいのを切っちゃっただよ。で、桐の木の種もパンって落ちた

          植物はみな利口だよ

          自然もかわいがらにゃいかんだんね

          取材地は、森町大久保。地元の長老、小田さんのお話。友人の森町在住、入澤氏が同席してくれました。 入沢 「小田さん立派なのはさ、他じゃ農薬かけっぱなしのお茶をさ、自分のお茶だけはさ、農薬かけないで作ってるっつーの。・・・大したもんだよね。なかなかできんよ。」 小田 「それはね、ツバメがかわいそうだもんで。ツバメの卵が割れて3日間。この間、キンチョー(消毒)で茶園を消毒すると、小さな虫が舞ってくるじゃん。ここのヒヨコは卵が割れたばっかで小さいじゃん。親が、大きな虫は食べれんもん

          自然もかわいがらにゃいかんだんね

          花らんぷ

          購入後に全編(02:13)を視聴することができます。

          有料
          100

          キツネの海

          生まれた歌たちに付随する物語。  ※ 生家の近くにはお稲荷さんがありました。映画「となりのトトロ」に出てくるような、いや、あれよりも質素で薄暗い佇まいは、子供心に不気味さがありました。大晦日近く、底冷えする真冬の真夜中、お稲荷さんの階段の下辺りでキツネが「ギャン、ギャン」と何かに向かって吠えていることがありました。 そんな山深い場所でも、ツバメはやってきて、毎年子育てをしていきました。ツバメは何千キロも、海を越えてくるのだと聞いたことがありました。森の奥には、動物たちの

          キツネの海

          宇宙(そら)とクスノキとちぃちゃんと

          生まれた歌たちに付随する物語。 2012年3月12日記  ※ ちぃちゃんが通っていた学校の、校庭の真ん中には大きな大きなクスノキがありがました。ちぃちゃんのお父さんが子供の頃にもそのクスノキはあったのだそうです。 ちぃちゃんは、クスノキの下で遊ぶのが好きでした。なんとなく、安心するのです。少しの雨なら、雨宿りだってできました。風が吹くと、葉っぱは、ざわざわと音をたててまるで笑っているようでしたし、ちぃちゃんが泣いていると葉っぱをパラパラと散らせてまるでいっしょに泣いてい

          宇宙(そら)とクスノキとちぃちゃんと

          風の記憶

          あの時、芽吹いた拙い若葉をそっと、そっと育てながら7年たった 今、新たな転機を迎えた新月の夜に思いを寄せて。過去に書いたFBノートを転載しています。生まれた歌たちに付随する物語。 2018年2月17日(土)記(写真:ふるさとに咲く ニリンソウ )  ※ 亡くなる3日前のことだった 往診に来てくれた医師からは もって後一週間でしょうと告げられて すでに数日過ぎていた 薄れる意識の中にあった母 ほとんど眠り続けるようになって 幻覚なのか夢なのか 現実ではない世界に包まれて