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心のメモ

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郷土愛を次世代へ繋いで

郷土愛を次世代へ繋いで

2023年は、これまでのささやかな活動実績が実を結んだような一年でした。特筆すべきは人生初の「学校コンサート」を開催できたことです。

夏休み期間中のある日のこと、私は活動拠点のひとつである磐田市掛塚の旧津倉家住宅で開催されていた「こども写生会」に参加していました。子ども達と一緒に絵を描きながら、翌日には緑語会(緑十字機不時着を語り継ぐ会)主催の平和大会で自身作の応援歌「八月の約束」を歌う予定だっ

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遠州の歌姫

遠州の歌姫

2018年11月の朝日新聞の記事
『「遠州のうたのお姉さん」を目指し』
と書かれている
音楽活動をはじめて5年目になるが
初心のまま、ぶれずに歩いてきた

行政の区分にとらわれず
天竜川流域のご縁を辿っている

今日は、磐田市文化協会の企画
作品同士のコラボレーションする企画
「磐田を描く・撮る・詠む」の最終日
作者にご登壇頂き、思いを語って頂いた
そんな「ギャラリートーク」イベントの
司会進行役

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「折角だから・・・」と差し出せるもの

「折角だから・・・」と差し出せるもの

少し前に遊びに行ったポツンと一軒家のノブちゃんは
「折角来てくれたから、上の観音様へ連れてってやる」
と言って、ノブちゃんしか知らない観音様を拝ませてくれた。

エコパークのキミエさんは
「折角だから、あっちの花まで見に行ってみようか」
と言って、園内を一回りして、咲き始めた花々を説明してくれた。

中ノ平の林を手入れしているシズオさんも
「折角だから、あっちの林まで行ってみるか」
と言って、自生

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『愚かで可愛い「母親」という生き物②』

『愚かで可愛い「母親」という生き物②』

母親って、我が子のことを自分の所有物のように勘違いしてしまうことがある。自分が母親になってみて、初めてそのことに気づいた。母もそうだったんだね。

……

昭和19年、農家の長女として生まれた母は、何かと辛抱と我慢とを強いられて育った。母だけが特別だった訳ではないだろう。戦後、多くの子供たちは多かれ少なかれ、兄弟姉妹の為に夢を諦めたり、自分の意に反した進路を選ばざるを得なかったりした経験があると思

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『愚かで可愛い「母親」という生き物①』

『愚かで可愛い「母親」という生き物①』

母親って、我が子のことを自分の所有物のように勘違いしてしまうことがある。先日、お弁当の水平を無視して通学リュックに放り込む娘に「傾けないようにして持って行ってよね!」と注意したら「それはお母さんの都合じゃん!」と一蹴された。

……

娘は次のように言い放った。『私はお弁当の中身が傾いていても全然平気。身動きがとれない満員バスの中で、リュックの中のお弁当の水平を気にしなきゃならないことの方が、お弁

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お父さん 2016年11月14日手記より

お父さん 2016年11月14日手記より

五つの時に父親と死別した父は「父親」とは何か分からないまま、私たちの父になりました。お手本などなかった父ですが、いつも頼もしくて家族の為に、懸命に働く姿しか記憶にはありません。

ある日、突然の病に臥した母。生涯、傍にいると信じた母が亡くなり、父は、ひとりぼっちになりました。幼な子のように泣いて震える父でした。

あの日から「父親らしさ」という鎧を脱ぎ捨てて、父は、ありのままの姿で歩き出しました

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