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猪風来美術館

2月の大阪の旅で岡本太郎さんの作品に出会い、2017年に行ったちょっと珍しい美術館を思い出したので皆さんに紹介しますね。

その美術館は岡山県の新見市の山の中にあります。
猪風来(いふうらい)美術館は現代縄文アートの美術館です。

縄文造形家の猪風来氏と32歳で急逝した縄文アーティスト・村上原野氏の縄文野焼き作品が展示してあります。
この地に伝わる1200年の歴史ある法曽焼の作品も展示されています。



旧法曽小学校跡地を利用した美術館です
楽しそうな人たちが並んでいます

ちょうどその日は秋の縄文野焼きまつりが開かれていました。

🔥美術館

猪風来氏の作品は生命、出産、性愛などの作品もあり、生命のエネルギーに満ち溢れています。

村上氏の縄文土器はアシンメトリーなダイナミックな作品です。

縄文土器のことはよくわかりませんが、炎や水の流れ?まるでヘビや龍?のように躍動感ある文様が力強く表現されているように感じました。
地球に渦巻いている荒々しく力強いエネルギーの流れでしょうか。

土器は食物を煮炊きして他の生き物の命をいただく器であり、尊厳ある生命が死してまた生まれ変わる再生の祈りを捧げる魂の器だそうです。

他ではなかなか見れない作品です。
独特の造形美に出会えます。

美術館の入口で出会えた人


こちらの美術館で縄文を学び、土器や土偶を実際に作っておられる、momokaさんの記事を見つけたのでシェアさせてもらいます。

記事の中に、momokaさんの縄文土器の作品や
村上原野さんの絶作
「渦巻くつばさのヴィーナス」
の写真が載っています。
momokaさんがモデルだそうです。


🔥野焼き

陶芸教室生やスタッフの方々の創作した土器を野焼きして、焼き上がった作品の中から縄文野焼き大賞が選ばれるそうです。


縄文時代と同じように大地の野炉で太陽や風や火の力で焼き上げます。

大きな土器も焼かれています。

可愛い作品もあります。

みんな焼かれるのを待ってるのね
大自然の力をかりた野焼きの炎

縄文土器で煮炊きをするコーナーもありました。

時間が早かったので野焼きの火はまだ小さめでした。
もっと炎は大きくなるようです。

🔥ホピ族

この日はアメリカ先住民ホピ族(水氏族)のルービン•ソウフキー氏によるホピセレモニーが行われました。
母なる地球の心に祈りを届けるウォリアーダンスの儀式もありました。

ちょうどその頃の私はアメリカのインディアンやホピの預言に興味があったので、何も知らずに行って出会えたことは奇跡の体験でした。


ホピ族はアリゾナ北東部の台地に住むアメリカ大陸最古の部族とも言われています。
ポピとは平和の民を意味しているそうです。
人類の誕生から現在に至るまでの神話と教えや伝統を語りつぎ守っている先住民族です。


ルービンソウフキーさんはインディアンジュエリーの制作者であり、ホピの伝統や思想を各国に伝えるメッセンジャーとしての役割を持ち、文化や思想を広める活動を各地で行っています。


ちょうど一昨日【TOLAND VLOG】さんが2月に行かれたアリゾナの地でホピ族と縄文についての事を動画にアップしておられました。
なんてタイムリーなんでしょう。
繋がっていますね。

そして昨日の動画には私が出会ったルービンさんも出てこられました。
あまりのシンクロにびっくりました。
続きは【TOLAND VLOG】さんの動画を見てくださいね。

🔥まとめ

こちらの猪風来美術館では今年も4月と10月に野焼きまつりがあります。
2024年4月28日(日)

詳しくはホームページを見てくださいね。


岡本太郎氏が出会った縄文土器。
考古学の世界から芸術の世界に解き放った縄文のアートは、今の私達日本人に大切な何かを教えてくれるのかもしれません。

こちらは縄文土器の種類についての短い動画です。
動画の中に岡本太郎氏の言葉がありました。

「縄文土器の荒々しい不協和音的な形態文様に心構えなしにふれると誰でもがドキッとする」


大阪の旅は、岡本太郎氏の太陽の塔、国立民族学博物館で見た古代の展示品の数々、そして猪風来美術館の縄文土器とホピ族の全てが一つに繋がって終わった私もドキッとした旅でした。

さあホピの預言・・・
これから私達の世界はどんな世界になるのでしょうか?
選ぶのは私そしてあなたです。

あまりドキッドキッする世界より
ホンワカした優しい世界がいいです。


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