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まむしさんに聞く!駆け出しライターのSNS活用法&戦略【まむしの育て方】

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書籍「誰も教えてくれない編集力の鍛え方」の出版でますます業界から注目を集めるまむしさん。X(旧Twitter)に現れてから、お悩み相談型のnote投稿、セミナー講師を経て、著書の出版まで1年と脅威のスピードである。今までのセミナー受講生は合計1,000人を超え、ニュースレターを始めたと投稿すれば1日で100人以上が登録するという恐ろしい人気ぶりだ。

慶應大学を卒業し、メガベンチャーでの活躍から編集部門立ち上げまで広い経験を積み、MBAも持つまむしさん(おまけに声も素敵だ)。羨ましいほどの経歴を持ちながら親しみやすい投稿ばかりする裏にはなにか戦略があるのか。戦略があるとすれば、駆け出しのライターにも応用可能なのか。

今回、迷える駆け出しライターを代表し、NATSUMITO BASEの有志メンバーでまむしさんに集団インタビューを行った。この記事が、まむしさんに憧れながらも自身のSNSの活用方法に悩むライターの役に立てば幸いだ。

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まむし的SNSアカウントの育て方

まむしさんのことをXで認知した方も多いだろう。ジブリ大喜利や、育児系投稿も多く「いいね」が200件以上つくこともある。

まむしさんのXより
まむしさんのXより

なぜ実績や経験を活かした「有益な」投稿をしないのか。聞いてみると、意外な答えが返ってきた。

「有意義なことはつぶやかないって決めて始めたんですよね。だから自分をよく見せるようなことをうっかり言っちゃった時は、わざと冷や水をかけるような格好悪い投稿をしてるんです。」

この決断に至ったのには理由がある。実はまむしさんがXで活動するのはこれが初めてではない。過去に2度挑戦したが、フォロワーを増やそうと張り切りすぎてしまったためか、徐々に使わなくなってしまったそうだ。

不本意な結果に終わってしまったとはいえ、この過去の活動時にも700人近いフォロワーがいたというから驚きだ。アカウントを育てるコツを知っているに違いない。メディアでいう「媒体創設期」にあたる段階(「誰も教えてくれない編集力の鍛え方」より p.248〜)のSNSアカウントを成長させていく秘訣を聞いてみた。

まむしさんとしては、大事な第一歩は本当に顔が見える数人を確実につくることだという。同じ専門分野のライターでも、自分が現場中心なら研究開発寄りの人など、違うアプローチの人と繋がると知見も広がっていく。気の合う仲間が見つかれば、投稿内容にお互いコメントを入れたり、コラボレーションしたりする機会が増えてくる。

「そういう交流を続けていくと、お互いのフォロワーさんが寄ってきて、自分1人の発信だと呼べなかったような人が呼べるようになってくるんです。1人ずつ友達が増えていって、どんどんぐるぐる輪が広がっていく感じなので、まずは最初の数人をどう作っていくかがすごい大事じゃないかなと思いますね。」

自分の実体験があるほど視点が一つになってしまうことをまむしさんは危惧しているようだ。「こういう見方もあるよね」という新しい視点をもたらしてくれる相手を早く見つけて仲良くなることが大事だと考えているという。

続いて、SNSを活かしながら専門ライターとして成長していく方法についてもお話を伺った。


駆け出しライターの成長戦略【SNS活用編】

専門性の深掘りとSNSは相性が良い。まむしさんがお話しされた、専門分野の人とSNSで繋がるメリットは大きく分けて2つあった。


1. 気軽に聞ける相手を増やし、守備範囲を広げられる

まむしさんの考えるSNSを利用する目的の1つが、専門分野に関する最新知識や周辺の知見を手に入れることだ。ライターに限らず、同じ分野を専門にしている人と繋がるようにしているらしい。

専門分野に詳しくなろうとすればするほど、全てを自分1人で把握することは難しい。まむしさんは、専門領域だとしても、自分の頭ひとつで解決することにはあまりこだわっていないという。むしろ困った時に気軽に聞ける相手をつくってきたそうだ。

「いきなり無理難題が降りてきても、自分1人でそれを解決しようとすると僕自身の経験だけに頼ってしまいますし、すぐに限界が訪れると思うんです。だからこそ、気軽にDMを送れるような関係性の相手が何人いるかっていうのが結構大事だなと。自分にはこの経験があるぞって思っても、それだとやっぱり視点が一つになってしまうので。」


2. 読者候補と繋がりをつくる

専門分野が近い人と繋がるメリットとして、読者候補になる人が何に興味があるか知れることもまむしさんは挙げた。そういった読者候補との最初の繋がりをつくる方法としては、専門分野関連のイベントやセミナーへの参加をしてきたそうだ。

「セミナーに参加して、隣の席に座っている人と仲良くなったりしました。情報交換いつでもしましょうよ、他でやってるセミナーの話あったら教えてください、みたいな感じで輪を広げていきましたね。」

セミナーやイベントに足を運んでいる参加者は、業界の新しい情報に興味がある可能性が高い。知り合った人たちの興味の対象を観察することで、業界のトレンドを追うことができるし、読者が読みたがる企画も立てやすくなるそうだ。

ライターが専門分野の専門家と繋がることのメリットというと「取材相手の候補先を多く知っていること」と考えてしまいがちだ。専門ライターとして活躍するときに、インタビュー相手候補となるツテはあればあるほど良さそうだからだ。

ところが、まむしさんの考える「繋がり」は少し違う。自分にはない視点を手にいれる手段として、SNSを活用しているのだ。自分にはない解決策や他の人の興味を観察し、情報収集を行うことで複合的な視点を養っていると言える。

ここまで読んできて、違和感を抱いた読者もいるだろう。そう、まむしさんのXを見ても、どの分野が専門なのか全く掴めないのだ。

実はまむしさん、専門分野の繋がりはXではなくFacebookでつくっている。完全に切り分けた理由は、これまでの挑戦で編集と専門分野のどちらもターゲットにしようとしてうまくいかなかったことにあるらしい。

「前は、その業界のめちゃくちゃ専門な人だけが興味持つような話を発信しようかなと思っていたんですよね。ネタ出しも厳選して、業界誌記者の取材こぼれ話みたいな感じで。ただ、僕の専門分野と編集分野って、ちょっと文系と理系くらい遠いので、ターゲットが不明瞭な状態で同時に追いかけてたのがよくなかったのかな。一般の読者には自分ごと化できない内容だったんですよね。」

専門性の鎧を着て無理して発信していたからか、最後は体力の限界や、飽きが訪れてやめてしまったと語るまむしさん。今回は鎧を脱ぎ、自然体で投稿しながら友達を増やすことを目指してアカウントを運用し始めたらしい。我々駆け出しライターも、1つのアカウントで2羽のうさぎを追いかけないほうが良いかもしれない。

※インタビューでは、ライターが自分の「専門」を探す方法についてもお聞きしたが、本noteでは割愛させていただく。
他の受講生さんの記事に詳しいため、気になる方はこちらの記事をご覧いただきたい。


憧れの人に認知されるには

ここで、SNS上で憧れの編集者・ライターに認知される方法をこっそり聞いてみた。

憧れの人に認知されるには、本を出したばかりの著者や編集者なら出版直後はエゴサーチをしていることが多いから、感想を読むと嬉しいらしい。まずは素直に感想を伝えるのが良いようだ。他にも、気になる編集者やライターが新しい連載やサイトをスタートさせるなどの冒険的な取り組みをしているときに、毎度すぐ反応すると認知してもらいやすいそうだ。

まむしさん自身も、いつも反応をくれる人は覚えているという。セミナーの1週間後などに「この部分を実践してみたらめっちゃ良かったです」と感想をDMでもらえた時も嬉しく、印象に残るのだとか。

かくいうこの企画も、「誰も教えてくれない編集力の鍛え方」を読み、この方法をそのまままむしさん相手に実践してみたいですと持ちかけたところから話が始まっている。世の中、案外、言ったもん勝ち、行動したもん勝ちなのかもしれない。


最後に タイトルの「誰も教えてくれない」に隠された本音

「いろんな有名な編集長さんの話をお聞きしたこともあるんですけど、ぶっちゃけみんな言ってること違うな、って思ったんです」とまむしさん。

読者やメディアが何をしたいかによってさじ加減が変わるため、絶対的な正解がないと感じたそう。同時に思考過程には共通したものがあることにも気がついたとか。自分の経験も含めて活用できそうなコツを年単位で集積していき、言語化したのが著書「誰も教えてくれない編集力の鍛え方」だ。

今回のお話のなかで、何度も視点を増やす話が出てきた。前職の経験や、ライターの仕事で培った知見があると、我々駆け出しライターはすぐに「専門だ!」と飛びついてしまいがちだ。自分ごと化して読者に寄り添える記事を書けるから、専門を絞ることは有利に働きやすい。

が、あくまでも自分の経験は一例に過ぎないと心しておいた方が良いのかもしれない。私もそうだが、視点がすぐに狭まってしまうライターは、意識して戦略的に視点を増やしていくと良いだろう。その方法のひとつが今回紹介したSNS利用ではあるが、これもまた、正解とは限らないのだ。

インタビュー前は、まむしさんという人物がスーパーマンに見えて仕方なかった。とぼけた投稿の数々も、親しみを持たせるための作戦では?と疑ったりもした。

ところがお話をしているうちに、頭の回転も早く引き出しの多いまむしさんの奥に「わくわくしたい」「面白いことをやってみたい」という原動力があるように見えてきた。戦略を立ててはいても、それは面白そうな方向に向かうためなのだ。

「身の回りに3人くらい気の合う仲間が入れば楽しく過ごせる理論がある」と語るまむしさん。ドラマに出てきそうなイケメンのインテリパパのイメージが強いが、少年時代は「ズッコケ三人組」に出てくるハカセタイプだったのかもしれない。今はAIや音声配信、ニュースレターにも興味があるとまむしさんの瞳に、少年のような冒険心を垣間見たのであった。


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