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オンナ1匹家を買う~ひとり移住暮らし~

私は山の中に家を買って建てた。
もちろん小さな家だけど。

そして神社のような…パワスポのような…
とにかく心地良い家にしたかった。

今はもう時代は変わっているかもしれないが、
「オンナひとりで家を建てる」ことは
当時はそりゃ親にも周りにも反対されるようなことだったし、
周囲にも前例は無かった。
不動屋さんにも工務店さんにも最初は冷やかしだと思われていたと思うし。

まぁ、そりゃそうよね~。
見学とか打ち合わせも女ひとりだし、誰かと住む予定があるわけでもない。
見た目もお金持ち風ではない(笑)
何かでスゴイ稼いでるわけでもなく経歴は普通の会社員のみだし。
実家もかなり遠いし近くに親戚がいるわけでもない。
しかも場所は鹿さんとかリスさんがよく走り回っているところだし。

(最近はどんどん周囲に家が建ってきたのですっかり都会?になってしまったけど…)

当時の私は全く自分に対しても自信が無かった。
びくびくどきどきしながらも、それでも
「私にとってこれは必要なことだと思うの~~」
と吐きそうになりながらも何故か家を建てるという選択をした。

決断をした後も他人にどう思われるかが気になって
しばらく周囲にも言えなかった。

しかしびくびくしながらも妄想は膨らむ。

八ケ岳に移住して、自然農畑をしている間に自然の心地良さにハマっていた私は、
当時のボロアパートの反動もあって(笑)
家の中にも「自然」を求めた。
元々過敏体質でもあったため食材や洗剤や衣類やリネンは天然のものにしていたけど、気になると「家」まで気になる。
家で過ごす時間も大好きな私にとって家の中こそ重要だ。
1分だって不快な思いはしたくない派だ。
なるべく家の中も自然に近づけたい。
天然の心地良さの中で呼吸していたい。

というわけで。
「お金が心配なの~~~~泣」
とかいいつつ結局は値段でいえばお高い方の自然素材(日本の無垢の木、漆喰、土壁)の家を(あっさり?)選んでた(笑)

一応、将来的にいつ燃料とかもどうなるか分からないので、
土壁は土鍋効果(夏は涼しく冬は暖かさを保つ)もあることも考慮して。
薪ストーブもつけて。

まぁ、
当時の私はひぇ~(泣)ばかりでちゃんと分かってなかったんですけど。
今だから振り返って整理をしてみますと。

私は謎の確信のままなぜか動いていたが…

どうやら私の魂は、自分とこれからをまるっと変えたかったらしい。
まるっと人生の第〇章に移行するための下準備をしていたらしい。


ご存じの通り、ヒトの身体は隅から隅まで食べたもので成り立っている。
ならば食べるモノの「質」を上げれば当然私の「質」も上がるハズ。
材料が良くなるんだから。

(注:私が思う「質」の良さとは高級品とかの意味ではなく、大地のパワーをまるっといただけるようなモノ。薬や添加物とかで去勢されていないモノです。)

この「食」に関しては昨今世の中にも浸透してきた感があるけど、
「住」だってそのハズだ。

意識なんかしてなくても、五感で感じたコトは全て脳内には記憶されているハズで。
触った椅子も机も裸足で歩く木の床の心地好さも。
木の柱の香りも窓から見える四季折々の美しい景色も。

その五感で感じた全てで私は成り立っている。
積み重ねられている。

そしてその五感で感じる「質」が変わり、私の「質」も変われば、
私の思考も選択も行動も引き寄せるものも運命だって変わるでしょ。
そりゃ。


私はここ数年、本能的にこれをしたかったらしい。
だから私はなにより身体が喜ぶことを最優先に選択していた。
食も衣も住も。
時には周囲の冷たい視線を浴びながらも(笑)


あ、そして未来にゴミを残したくないし。
ちゃんと土に還る素材のモノを選びたかった。

うん。我ながら妥協をせずいい選択をしていたと思う。

つまりは自分と未来を変えたくて、
まるっと家ごと変えちゃっていたという話です。
パラレルしたかったんですな(笑)

この家まで買っちゃう前に、まずは移住して
「環境」も「食」も変えちゃってましたしね。
パラレルしてました(笑)

自分を変えるために自分の素材と環境を変える。

もう飽きちゃった今の延長戦の老後を待つより、
新しい時代のための自分の巣作りに投資しまくっていたということです。
老後の心配より「今」ご機嫌に過ごすために。
もちろん貯金も保証も無いけど。

でも私的には株とかNISAとか保険とかより最高の投資先だと思うわけです。
投資してこそのリターンもあるだろうし。

今この記事を書いていて改めて実感中ですけど、
やっぱり私はだんたん変わってきていると思う。

決断して土地買って間取り決めて建てて住んでもう3年半位経つけど、あの頃のどきどきびくびくはらはらがもう懐かしい(笑)

お金の不安に潰されそうになりながらも、
自分の中にある謎の確信だけを信じて何とか歩いてた。

ところが今じゃ
「何でオンナひとりで家買っちゃいけないの?」
的に随分図太くなっているようでして(笑)
今じゃnoteにまで綴っている次第です。

確かに変わってきているな(笑)


まぁオトコだろうがオンナだろうが自分の人生は自分で責任を持てばいいだけで。

これが自信というものなのか。
自芯というものなのか。
自分を信じるというものなのか。

こう本心から思えるだけ自分の「質」も変化してきているようでして。
頭とか言葉では分かっていたつもりだけど、やっと腹落ちができたようでして。

とまぁ、これもまた実験のひとつです。

人間、50過ぎてからですよ。
オトコだろーがオンナだろーが。
わたしもまだ諦めちゃいません。

ってかやっと時代キターー☆彡的なくらいまで思ってますけど?(笑)


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