見出し画像

アメリカの大学に行ったら可能性が広がりそう!!の根拠は?

アメリカに長く住んでいると、日本の教育は良くない、アメリカの教育の方がいい、アメリカの大学に進んだ方が子供の可能性は広がり、国際的に活躍できるようになるという意見によく出会う。
日本に住んでいても、そういう考えの人はもちろんいると思うが、アメリカに住んでいるとけっこうな確率で出会う気がする。
私はもちろんその考えは理解できる。日本に住んでいた時に娘が1年だけ通っていた公立の小学校より、現在子供が通っているアメリカの公立小学校の方が教育内容が良いと感じる。なぜ、そのように感じるかというと、まず生徒20人弱に対して基本先生2人(低学年の場合は先生がもっといる場合もある)なので先生が個々の生徒をしっかり見てくれる。また、皆で同じ事をする時間ももちろんあるが、基本的に個々の能力は違うという考えの元、得意な教科は先取りでどんどん難しい事を教えてくれるため得意な分野が伸びやすい、リサーチから資料作り、皆の前でプレゼンするという授業が多い、科学的に良いとされている事をどんどん取り入れるなど、私なりに良いと思っている理由がいくつかある。もちろんだが、日本の小学校の方が良いという点も多々ある。
中学に関しては、現在の日本の中学に子供が一度も通っていないので、正直よくわからない。私が中学生だった頃と比べても、時代が違いすぎて意味がない。高校、大学に関してはさらによくわからない。
本題に戻る。
日本の教育は良くない、アメリカの教育の方がいい、アメリカの大学に進んだ方が子供の可能性は広がり、国際的に活躍できるようになる。
子供(アメリカの現地校に通う子供2人)の将来について、この先どういうような道があるのかを考えている中で、この意見の根拠となるものは何なんだろうと最近思っている。
特によくわからない部分が、国際的に活躍できるようになるというような意見だ。アメリカの大学後は皆さんどうしているんだろうか?とインターネットで調べていると、コネ社会であるアメリカで大学(超一流大学の場合は別だと思う)を卒業したからといって、いわゆる親が思うような国際的に活躍できる仕事についくというのはなかなか難しいという事例が多く出てくる。

調べれば調べるほど、一旦日本に帰国し、子供が日本でも生きていけるような基盤を作った方が可能性は広がるのではないか?と思ってしまう。(せっかく身についた英語力だったり、プレゼンする力だったり、そういった力は出来る限り維持できるように頑張る)
夫は日本でどのように生きていく道があるかというのは自分達もある程度わかっているので、安心できる。が、しかし安心できる、片方はどうなるのかわからないという時に安心できるという理由で選択していいのか?みたいな事を言っていた。まぁ、確かにと思った。が、しかし安心できるとわからないの2択だったら、親としては安心できるを選んでしまう。わからないの方をもっと調べて、きちんとした選択肢にしなくてはいけない。アメリカに住んでいて思うのは、アメリカの大学に必要以上に希望をいただかない方がいいのでは?という事だ。何だか、アメリカの大学と聞くとYouTubeやテレビ、SNSなどの影響なのか、キラキラしていてカッコいい感じもするし、将来の幅が広がりそうと思うのは理解できる。が、現実はそんなに甘くないのではないのかと住んでいる身をしては思うのだ。現実をしっかり見ていかなくてはいけない。

話はそれるが、こういう事を考えていると、私は子供に親の敷いたレールを歩んでいく人生ではない人生を送ってほしいと思っているのに、結局レールを敷こうとしているのかも?と自分に対して矛盾しているなと感じる。でも、海外駐在という少し特殊な状況にいるため、ある程度は仕方ないよなと思ったりもするし、いやでもそれは自分を正当化しているだけでは?と思ったりもする。非常に難しい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?