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神の存在証明

Aさんの場合

①神は最高位に完全である。

②私たちは神というものを考えることができるが、単に考えられたにすぎないものよりも、実在するものの方がより完全なものである。

③神はより完全なもののうちで最も完全なものなのであるから、神は存在する。

Tさんの場合

①すべてのものは因果の法則にしたがっている。

②私たちはこの因果の法則にしたがって、物事の原因をどこまでも追い求めていくことができる。

③しかし無限に原因を遡っていくことはできないから、物事の究極の原因として神が存在するはずである。

Dさんの場合

①私たちは有限な存在者でありながら、無限な神についての観念をもっている。

②有限である私たちが、無限である神を考えることは不可能であるから、私たちの中の神の観念は、神自身によって創り出されたはずである。

③よって神は存在する。

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いかがでしたでしょうか。

納得するものはございましたか?

神様っていろんな形で証明できるものなんですね〜^_^

へぇ〜私もやってみよ。


なーんて😆
実はこれ、冗談です笑

これらの証明は中世から近世のはじめにかけて行われた、実際にあった真剣な神の存在証明の方法なんです。

Aさん、Tさん、Dさんも、歴史的に実在した人たちで、

順にアンセルムスさん、トマス・アクィナスさん、デカルトさんです!✨

証明は順に、神という完全性の概念から神の存在を導き出す手法、因果律に則って究極の原因としての神を導き出す手法、私たちがもってる観念から神を導き出す手法となっています。

(証明の名前もあるんですが、それはさておき)

3つの証明は一見すると、どれももっともらしく思えて、「なるほど!」と思ってしまうものですよね。

結局、少し時代が下ると、これらの証明はどれも否定されることになります。

それにしても、今の私たちのようにバシャールやアシュタールといった宇宙的な情報がない中、単に宗教的にその存在を信じるだけでもなく、論理的に自分たちで考え出したのだと思うと、感服しちゃいます!🌟

…と、今日は移動中にふと思い出したことを簡単に綴ってみました😆

お読みいただき、ありがとうございました🌸

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