📚書店で働いていて思うこと

書店業界📚で働いてもうすぐ20年になります。
私も、最初に働いたお店は、東京の大型書店のコミックス売り場で、毎日
たくさんの書籍目にしていました。今は、別の大型書店で働いています。
特にコミックスは、この10年ほどで様々なレーベルが増えたと思います。
お馴染みの大手出版社から出ているコミックスはもちろんのことですが、
Webコミックからの書籍化も増えました。
一昔前であれば、イラストレーターや漫画家というのは、とても敷居が
高い仕事という印象がありましたが、今では様々なところで絵🖼️🎨の
仕事の募集や広告などもたくさん見掛けるようになりました。
SNSなどでも絵🖼️🎨の仕事をされている方をたくさん見るようになり、
イラストのクオリティは確実にレベルが上がっていると思います。
それは、すごく素晴らしいことだと思います。私も、【pixiv】などは
時間がある時に閲覧していると、素敵な作品の波に飲まれて、
あっという間に時間が過ぎてしまっているのです。
ただ、最近、本📚を売っていて思うのです。

「作品のタイトルが長い上に、どれも絵柄が同じに見える。」

そうなんです。確実にクオリティが上がっているのに、店頭で本📚が
並んでいるのを見ると、どれも同じ雰囲気に見えるのです。
１冊１冊の表紙は、どれも素晴らしいんですけれど、店頭でふらりと
お客様が来た時に、強烈な個性を放つイラストが減ったなぁ……と
感じています。
一目で誰が描いたか分かるイラスト、個性というものですね。
皮肉な話で、売れるために流行りのイラストやを目指すと、みんなが
そこを目指すため、食い合いになっている感じですね……。
長く売れるイラストレーターを目指すのであれば、そこだけを目指すのは
どうなんだろう……🤔❓❓❓と思ってしまう昨今です。

🎨自分の個性を大切に。

私自身は、趣味レベルでしか絵を描かない書店員なので、あまりというか
全然参考にはならないかもしれませんが……イラストを描くことで悩んで
いる人は、あまりにも「売れる」ことや「人気」に拘りすぎない方が
いいのではないかと思います。
もちろん、売れる絵柄を追求することは悪いことではないと思います。
ただ、人気や売れることばかり考えていると、自分自身がしんどくなると
思いますし、楽しくないと思うんですよ。
専門学校では、売れる絵柄や流行りの絵柄を描くように勧められるとも
聞いたことがありますが、自分の好きな絵柄で描くのが１番いいのでは
ないかと思っています。
絵が古臭い、とか言われようと、自分の「好き🥰」を貫くことが、長く絵を
描く上で大切なことだと思っています。
自分の好きな絵柄って、やっぱりある程度、憧れの絵描きさんの影響は
受けていると思うので、流行りや人気ばかりを追求してしまうと、自分の
好きや憧れまで否定してしまうようなことがあるかもしれません。
そうなった時は、是非とも自分の好きなものを選んでほしいなぁ、って
思います。そうでなければ、続けることもしんどくなると思うからです。
技術はもちろん必要ですが、それ以上に、自分の心💗に共鳴する方を
選び取ってほしいなぁ……と思うのでした。
あくまで、一個人の考え方ですので、悪しからず。