sakura

文字をつらつらと書き連ねることが好きです。 心から溢れるしあわせや涙を、言葉で表現しま…

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文字をつらつらと書き連ねることが好きです。 心から溢れるしあわせや涙を、言葉で表現します。

最近の記事

短編小説「水平線」(back number 水平線より)

※この作品は、YOASOBIさんの逆で 曲の歌詞をもとに、小説化したものです。 今回は、back numberさんの「水平線」を、私なりに解釈し、アレンジして小説にしました。 ぜひ、本作読了後に「水平線」を聴いてみてください。多くの人に届きますように。  光(ひかり)。困難な状況にあっても希望を持ち続けられる人、人に希望を与えられるような女の子になるように。そんな由来から名付けられた私の名前。そんな煌びやかな由来とは正反対に、私の人生は暗然たるものだった。  私は常に、誰

    • 中学聖日記11 〜中学生と私の5年間〜

      お久しぶりです。 前回の最終回から約2年、「続く」で終わらせていた物語をまた続けていく運びとなりました。 ⑩までの1話1話では、舜と私たちの関係を応援し、たくさんの温かいコメントをくださる方が多くとても感謝しております。 今回書き綴る物語がどこまで続くかわかりませんが、少なくとも12までは書く予定です(短い) どういう結末で終わっていたか忘れてしまった方は、もう一度過去の投稿を見ていただけると幸いです✨ あの後、舜には彼女ができました。 年始にやりとりが発覚した、予備

      • 【読み切り小説】凛と澄んで

         挽きたてのコーヒーの香りと、トーストが焼き上がる音。ぼんやりと目を擦り、曇る視界から見えるのは紛れもなく貴方だった。 「おはよう」  要らないと言っているのに、朝ごはんはしっかり食べなさいと言い返される日々。母親でもあるまいし、私の健康にまで干渉してくるところは少し厄介だ。 「おはよ」 「ほら、はやく食べて。遅刻するよ」  私の手元には、スマートフォンと単語帳。どちらが優先かと問われれば前者である。仲の良い女友達からのメッセージへの返信や動画サイトのチェック。女子高生はやる

        • English Games ②

          皆さんこんにちは〜咲桜です🌸 前回の投稿が結構好評で、驚いています。 英語科ではない先生方にも読んでいただけたようで嬉しいです☺︎ ありがとうございます! 今回は第二弾といきましょう! ⑤ 早押しDON これは、2人ずつで勝負する早押しクイズです。 まずクラスを2つのチームにわけ、教卓を前に2列に並んでもらいます。隣のペアで勝負する形になります! 先生は教卓の前に立ち、英語の質問をします。 たとえば "Do you like chocolates?" "How old

        短編小説「水平線」(back number 水平線より)

          English Games ①

          こんばんは、咲桜です🌸 今回は、Twitterで「教えてほしい!」という有難いお言葉を数々頂きましたので、 私が実践している English de ミニゲーム🎲 についてまとめていきたいと思います! 私は授業の冒頭のウォーミングアップで実施しているものですが、授業の後半に時間が余った…というときにもピッタリです! 大抵10分以内におさまりますが、盛り上がりすぎて25分費やしてしまうことも…(反省) たくさんありますので、いくつか記事をわけて投稿させて頂きます。 では!

          English Games ①

          OMOIDE songs

          「歌」って、魔法だと思う。 私はいつもそう考えています。 その曲を聴くだけで、ある過去の心情や風景が鮮やかに蘇ってくるから。 ハマると飽きるまで聴く性格でないとあまり経験できないことですが。 赤の他人の思い出ソングなんて、興味ないかもしれません。でも、ノートに留めさせてください。私にとって、大事な記憶なのです。 サムライハート サクラミツツキ / SPYAIR 中学2年生の時にお付き合いしていた、 でも長続きせず ずっと片想いしていた相手がだいすきだったSPYAIR。聴

          OMOIDE songs

          素晴らしい生き方にする魔法「小さな思い出の記録」

          私はよく、記憶力がいいねと言われます。 人の名前や誕生日などを直ぐに覚えるからです。だから、私は教員に向いているな〜と常日頃から感じています。 この文章を書いている今日も、生徒のお誕生日でした。 朝学活で、「○○さんお誕生日おめでとう!」と言い、みんなで拍手をする。これが私のお決まりのルールです。 ちゃんと貴女のことを見ているよ・覚えているよというアピールを、欠かさないようにしているのです。 私は何故こんなにも記憶力が良いのか。 最近までそれは、脳の構造のお陰であろうと考

          素晴らしい生き方にする魔法「小さな思い出の記録」

          学習塾と学校教育の現実

          大学を卒業して、新卒で教職に携わる人の大半は大学時代に学習塾でアルバイトをしている。アルバイト、という表現が相応しくないほど、正社員と殆ど同じ働き方である。 現実問題、私も4年間某学習塾で時間講師として働いていた。その4年間と、この1年間中学校の教員として働いた経験により感じた双方のギャップを、書き連ねていく。 1. 定期考査問題の複製について定期考査の問題は、基本的に複製が禁止されている。著作権上の問題も然り、問題の使い回しができなくなることが大きい。 毎年使い回しをし

          学習塾と学校教育の現実

          短編小説 「水」

          僕の初恋の人は、可笑しな女の子だった。 彼女はとにかく水が好きだった。 「透明で、覗き込むと潤んだ世界が垣間見えるから好きなの」 と、常日頃から呟いていた。 その感覚は僕にはよく分からなかったけれど、雨の日も憂鬱さを見せず和かに過ごしている彼女は、美しかった。 ある雨の日、僕は彼女に心の内を打ち明けた。愛していると。 「ごめんなさい。水は、絵の具と交わると透明じゃなくなっちゃう。私はいつまでも透き通った心を持ち続けていたいの。」 相変わらずの哲学的な発言は僕には難しか

          短編小説 「水」

          短編小説「檸檬」(米津玄師 Lemon )

          🍋 この小説を読んだあと、Lemonを聴いてください🍋 私には素敵な恋人がいる。 私は今まで友達も殆ど居らず、たまたま混み合った喫茶店で相席になった貴女と意気投合し、交際することになった。 本の趣味や紅茶の嗜好が似ていた。2人でいつもの喫茶店に赴いても、読書を始めると2人は互いの世界に没頭した。元の世界に戻った後、本の感想を語り合うことが幸せだった。 お互い、家族と仲が良くないことが共通点だった。だからいつも貴女は私の家に入り浸った。煙草の臭いが嫌いな貴女のために、禁煙に

          短編小説「檸檬」(米津玄師 Lemon )

          恋人との美しい思い出

          過去の恋愛を振り返ると、「なんであんなやつのこと好きだったんだろう」などと自分に腹が立つことがあります。それは多くの方が経験のあることだと思います。 でも、陳腐な言葉でしか述べることはできませんが、「その人のことを好きだった・愛していた時期」があったのも事実。 その恋愛自体を否定してしまうことは、当時の自分を否定することにも繋がってしまいます。だから私は、過去の恋愛を否定することはしたくないのです。 だから、過去の恋人に貰ったプレゼントやお手紙だって、捨てたことはありませ

          恋人との美しい思い出

          中学聖日記⑩ 〜中学生に手を出した話〜

          そして12月。 舜は菫との関係が悪化して、別れることになりました。また訪れた舜のフリータイム。 ただ舜にはひとつ問題がありました。 大学受験です。 舜はこれでも受験生だったのです。貴重な半年間を菫に捧げてしまっていました。もちろん塾には行っていましたし、彼はやるときはやる男です。 ただ、過去のエピソードでもお話したように、高校1.2年は廃れた生活を送っていた舜。 勉強なんてほぼしていないと言って良いでしょう。 しかも、目指している大学がかなり高いランクの私大でした。こんな

          中学聖日記⑩ 〜中学生に手を出した話〜

          中学聖日記⑨ 〜中学生に手を出した話〜

          2020年4月。私は遂に社会人になりました。 緊急事態宣言が出る中で学校に飛び込み、始業式だけ生徒に会えたのみで自宅勤務が開始。というような、イレギュラーな社会人生活が始まりました。 私にとっての変化はそれだけではありませんでした。4月10日、社会人になって1週間で同僚の彼氏ができてしまいました。 隣のクラスの担任、32歳。私の10個上でした。(今は彼氏と馬が合わず、別れようとしている最中ですがその点は気にしないでください)私の一目惚れではありましたが、「付き合ってくれます

          中学聖日記⑨ 〜中学生に手を出した話〜

          中学聖日記⑧ 〜中学生に手を出した話〜

          お互い彼氏彼女がいない時期。 私たちは自由でした。 私は、マッチングアプリでマッチした男性と親友の域で仲良くなり、クリスマスはおそろコーデでディズニーに行きました。でも、それ以上の関係に発展することはありませんでした。 舜はとてもモテる男なので、イブもクリスマスも別の女の子にデートに誘われていました。それで軽々とついていくのが舜です。 クリスマスデートを承諾してもらえたら、告白はokも同然。ですがそこで潔く振るのも舜です。クリスマスは2日とも女の子を泣かせたと、武勇伝のよ

          中学聖日記⑧ 〜中学生に手を出した話〜

          中学聖日記⑦ 〜中学生に手を出した話〜

          一時的に縁を切っている間も、舜を見かけることはたくさんありました。 最寄駅の大型量販店の文房具売り場だったり、駅のホームだったり。 そもそも私が大学に行く時間帯に舜に会うということは、高校生になった舜が相当廃れた生活を送っていて、遅刻魔だった証拠でした。 舜は身長が180センチ近くあり、とても目立つのです。だから私は遠くからでも舜をすぐ見つけることができていました。 舜を見つけると、私はそそくさとその場を離れ、見つからないようにするのでした。 そして月日は流れ、私は大学4

          中学聖日記⑦ 〜中学生に手を出した話〜

          中学聖日記⑥ 〜中学生に手を出した話〜

          私は大学3年生、舜は高校1年生になりました。私は入っていた部活や、教員採用試験の勉強が大分忙しくなってきた頃でした。 ある時Instagramを眺めていると、いわゆる匂わせ投稿がありました。それは舜のアカウントでした。なぜか背筋がぞわっとしました。何故なのか、その時の私にはわかるよしもありません。 そんな日々が続き、とうとう舜の投稿には女の子とのツーショットが現れ始めました。 女子高生でした。投稿は、そのとき流行っていた、ねこやくまになりきれる加工アプリでの写真ばかりです

          中学聖日記⑥ 〜中学生に手を出した話〜