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時間の長さは◯◯で変えられる

「このポーズを3分間ホールドします」と画面向こうのインストラクターが言う。どんなポーズかは覚えていないけれど、3分間同じ姿勢を続けるということに驚いた。
初めての陰ヨガに出会った時の私が感じたこと。

コロナ渦化でほとんどすべてがシャットダウンされて何をするかもわからなかった時、私はオンライン瞑想クラスに参加した。その中の一つが陰ヨガだ。アクティブスポーツが好きでヨガを経験していたこともあったのだが陰ヨガは初体験。同じポーズを3分~5分キープする。
普段の生活が忙しい私は、3分という時間がとてつもなく長く感じる、はずだった。

インストラクターの声のまま、体を動かす。
「このポーズで心地のよいところを探してください」
彼女の言うとおりの格好になっては見たものの足を置いている場所がなんとなく落ち着かない、ほんとに少しずつ右や左にずらしてみる。
「あ、ここだ」と私は呟いた。少し痛いな、でも気持ちがいいなという場所があったのだ。そこがその瞬間のピンポイント。そこで私はそのままホールドする。

「速く速く速く」することがよいことだと刷り込まれていた私の常識を覆してくれたのが陰ヨガワールドだ。
速くすることも時には大事だが、スピードを緩めることで見えていなかった癖や変化が顔を出す。

呼吸の音や体の微細な振動がなんともいえず心地よい。体の緩んでくる音さえも聴こえてくる。こんなにも自分は重いものを抱えていたんだと気づく瞬間。

「3分経ちました。次のポーズに行きますね」とインストラクターは心地よさの中にいた私を現実の世界に引き戻した。
「えっ」
もう3分終わってしまった、ポーズに入る前は3分なんてすごく長く思っていたのに、時間が立つ感覚さえも心地よさの渦の中に飲み込まれていたのだ。

時間は自分の感覚で受け止め方を変えられる。心地よさの中にいると時間が立つのを速く感じ、また至福の中に身を委ねられるのだ。



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