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園庭のさくらの木が病気になってしまいました。

弊園の園庭には大きなさくらの木が1本、園の象徴として、毎年満開の素晴らしい姿をみせてくれる。

昨年末のある寒い日、隣接する桜神宮から「園庭の桜の枝が折れたので処分したい」という連絡が入った。

数年前に、さくらの木の様子に異変を感じ、植木屋さんに相談していた。枝やよく落ち、キノコが生えるからだ。しかし、植木屋さんは「様子を見ましょう」と一言。気になりつつも、それっきりになっていた。

桜神宮から連絡が入るまでそんなことは忘れていたのだが、折れたことがきっかけ樹木医の存在を思い出したので相談してみた。

すると、東側がかなり弱っていて切らなければならないことがわかった。

園庭に咲くこの桜を私は勝手に「プリンセスイクコ」と呼んでいる。幼なじみが付けてくれた樹名だ。

この桜は私が小学校に入学したときにお祝いとして世田谷区からいただいたもの。

ずっといっしょに過ごしてきた大切な樹で、父がこの園庭に幼稚園のシンボルとして植えてくれたものだ。

かれこれ50年近くの間、さくら幼稚園の子どもたちを見守り、春になると美しい花を咲かせくれた。

私たちは年度のはじまりを桜の開花で感じ、枯れゆく姿に一年の終わりを感じていた。

そんなさくらの木が私にとっては自分の分身のようで、病気ときいてひどく胸が痛んだ。

西側には若い枝が育っており、なんとかまだまだがんばってくれそうだが、やはり生き物なので、今後の環境の変化にもよるだろう。

枝を切ったことで春には十分な花が咲かないかもしれない。それでも何とか生き絶えて欲しい。

あと数ヶ月で新入園児がやってくる。これからも今まで通り、私たちを見守ってほしいと切に思う。

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