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【キャリア】異動は新たな悩みの始まりだった

仕事人間だった私が、結婚と異業種への異動を同時に行い、目まぐるしく変わっていく環境に溺れそうになっていました。

悩むとすぐにネットを検索するのですが、なかなか同じような状況の方の記事を見つけることができなかったので、似たような状況で悩んでいる方のためになればという願いを込めて、私の体験を共有できたらと思います。


突発的な公募への応募

自己紹介にも既に書いた通り、私は英語を使った仕事がしたくて、カリスマ上司と楽しい先輩の元を離れ社内公募制度を利用し他の事業部へ異動しました。

でも、実を言うとその異動は突発的なものでした。

カリスマ上司から離れたくない

確かにずっと、英語を使った仕事がしたいというもやもやはあったし、このまま営業で良いのか?と言う危機感はありました。また、仕事上のストレスも多く抱えていました。でも、上司先輩は大好きで楽しかったので異動するつもりは無かったんです。

どれだけ仲が良かったかと言うと、上司は部下のことを「家族」と言ってどんなやばいやつ(はい、入社当時の私です)も受け入れ、毎日のように飲みに連れて行ってくれました。

飲みでは仕事の話は一切せず、みんなをいじりつつ、めちゃくちゃおもしろいんです。楽しすぎて、数人で有給を一緒に取ってドライブに行ったりするぐらい(笑)

ただし、仕事は一転して、ただの仲良しクラブではなく数字に関してはとても厳しかったです。過程は全く見てくれない人で「結果が全てだ」といつも言っていました。

「数字を行かせるには何でもする。」とも言っていて、課長だった時は数字目標未達だったことはありませんでした。(部長になってもそうもいかなくなりましたが)

ささいなきっかけ

そんなある日、同期4人でランチをしました。

私たち4人はとても仲が良く、プライベートでも飲みに行ったりする仲だったのですが、その内の1人のAくんが、2年目ぐらいですぐに本社に異動してしまいました。

なので、残っている2人とはよくランチに行くのですが、Aくんとはわざわざ会う機会を作らないと会わないため、ふと思い出した時に連絡を取り合ってだいたい半年に一度ぐらい会っているような関係性です。

とても久しぶりに会った私たちの定番の話題といえば、今の業務や環境、そしてキャリアについて。(はい、みんな真面目なんです笑)

そしたら、Aくんから、「今日公募の締切日だよね、見た?」と公募の話に。

実はみんな結構見ていて、Bちゃんは「見た見た!でも、異動したいところは無かったな〜」

Cちゃんは「私は今2つの部署のうちどっちに出すか迷ってる〜〜」とのこと。

私は、「異動するつもり無かったから見てないな、、」と言うと、Aくんが、

「桜子ちゃんに良さそうな部署あったんだよね!」

と言ってくれました。

いつもは会社の近くのお店で食べるのですが、その日は外に出ている時間が無かったので、各自会社にあるコンビニでご飯を買って、会議室を借りて食べていました。(笑)

そう言った偶然もあり、Aくんがその場でパソコンを引っ張り出しモニターに投影してくれて、4人で応募が出ている職種を見ていきました。

「ほら、これだよ!」

それは、別の事業部の募集。業界も全然違うので、正直何をやっているかよく分からない。職種はグローバル規模でのマーケティング(市場調査)とありました。めちゃくちゃ理系の業界なので、「私には無理だよー!」と言うと、

「僕の文系の先輩がこの部署に居るけど、楽しそうにやってるよ!英語も使うみたいだし、良いんじゃ無い?」

この一言と、その時抱えていたある業務から逃げ出したい気持ち、そして英語を使った仕事は是非してみたいという気持ちとが混ざり合って衝動となり、このチャンスに飛びついてみることにしました。

なんで人間って重要なことを決める時に限って衝動で動くのでしょう。普段は石橋を叩きまくって壊すタイプなのに。

とにかくそう決めた私は、ランチを終えてデスクに戻り、すぐさま応募用紙をものすごい勢いで埋め始めました。そう、今日が締切日なので。(笑)

1〜2時間ほどで志望理由なども含めた作文が終わり、労務部へメールで提出。

一番幸せな時

それから2週間程で書類審査通過の連絡があり、それから面接、そして合格!と、トントン拍子に進んだのでした。

先程登場したCちゃんもあれから一つに絞り込み応募し、無事に合格。

2人で、「今がきっと一番幸せだよね〜。新しいところに行ったらそれはそれで悩むだろうけど、今はこの業務が手離れすることと、新しい仕事につけることが楽しみで仕方ない!」と話していました。

この時、この「今が一番幸せ」が本当になるどころか、前の仕事より更なる悩みを抱えることになるとはまだ知る由もありませんでした。

想定と異なる世界

全く異なる文化

異動の1週間ほど前に、元々いた部署の部長と一緒に、異動先の部署に挨拶に行きました。

募集要項にはざっくりとした業務内容しか無かったのですが、具体的に、誰が何を担当していて、私が何を担当するかを聞かされました。

担当は、念願のアメリカ!担当企業も、誰でも知っている超大手企業。マーケティングや、顧客とのコミュニケーションのサポートをしたりするとのこと。ちゃんとできるかな、と思いつつもワクワクしていました。

それから1週間。

正式に配属され、先輩につきます。その先輩は、ぎりぎり40代の女性。課長は、とても気難しそうな50代ぐらいのおじさん。

前の部署では若手が毎年2人入って来ていましたが、こちらの事業部は規模が小さい上に私の部署は新卒が入る部署では無いため、いきなり最若手に。

この間まで部活みたいな雰囲気に居たのが、加齢臭さえ漂ってきそうな勢い。(失礼ですね、すみません)

溶け込めるかなあ、、。そう思っていると、私の歓迎会をしてくれるとのこと。飲み会で仲良くなることが得意な私は、「良かった、チャンスだ!」と思っていました。

がしかし。

みんな内輪で盛り上がって、私は真ん中に座ってるのにぽつんと置いてけぼり。

全然私と話す気ないし興味もないじゃん、、話にも入れないし、こんな楽しくない飲み会始めてだ、、

まあ、別に友達を見つけに来たわけではないし、私には多くの仲の良い同期や先輩がいるから大丈夫。

そう言い聞かせました。

ですが、何度言い聞かせても、「でも、やばくない!?他人に興味が無さすぎない??普通、前の部署で何やってたの?とか聞かない!?」と言う思いが頭をよぎります。前の事業部は営業や企画の人と飲みに行くことが多く、割と年齢が上の方でも明るくウェイウェイみんなで楽しくやろうよ!という方ばかりだったので衝撃でした。

同じ会社なのに、事業部が違うとこうも違うのか・・・。これはかなりの衝撃でした。特に、会社が人生の中心の私にとって。

仕事を教えてもらえない

さて、別に友達を作りにきたわけじゃないんだから割り切ろう!と思おうとしても、人間関係は業務に直結する悩みとして現れてくるので、無視できませんでした。

というのも、私は全く違う業界で働いていたのにも関わらず、先輩が全く何も教えてくれないし、フォローもない!

社歴は1年目ではないにしても、この業界は1年目です。非常に専門的な内容なので、ただ会議に参加するだけでは理解できないし、どこの企業も技術に関する秘匿義務があるため、ネットを調べてもなかなか出てこない。

「分からないことがあったら聞いてね〜」と言われるけど、もはや何が分からないかさえ分からない。

また、聞いたら聞いたで「私もよく分からないんだけど〜」と言いながら適当にしか教えてくれない。

確かに彼女も文系なので細かいことは分かっていないかもしれない。でも、それでいいんです。私たちは技術者ではないのだから。私たちの業務範囲内で必要な程度の知識をなぜ教えてくれないのか・・・。もう、こちらも聞く気が失せます。

表面上は全く攻撃的でなく、どちらかというと割といつもにこにこしているので、意地悪をしたいのか、天然でやっているのか、判断がつきませんでした。

同じ課の人とも仕事上接点がないし、在宅勤務している人も多いし、この事業部には誰も知り合いがいないので、誰にも相談できないでいました。

それでも、何も仕事できませんでは困るので、課長に相談し、一度勉強会のようなものをしてもらいました。でも、正直教える気はゼロ。結局ほとんど何も得ることができず、二度と相談しないと誓いました。

同じ会社ではありますが、実は勤務地も変わったので、元の部署の先輩や同期にも会えず、とても辛い時期を過ごすこととなりました。

思っていた業務と違う

また、思っていた業務と違っていたということも私を苦しめます。マーケティング(調査)で採用されたのに、実際は顧客対応ばっかり!確かに顧客とのコミュニケーションも取るとは書いてあったけど、こんなにとは思いもよらず。

え、これって営業の仕事やん・・・

しかも当てがわれた案件がめちゃくちゃ炎上しているのです(苦笑)当初は週1度の定例会が2回、3回に増えていき、それとは別に来社対応もある。

最初の半年は、よく分からない会議の議事録をひたすら取ったり、会議室やプロジェクタの用意をしたりするのみ。何も学べず、成長できず、焦りだけが募り、本当に辛かったです。

人生100年時代、「これができます!」という専門性やスキルをつけるために異動したのに・・・。

つづく

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