見出し画像

【ネタバレあり】宇宙兄弟から学んだ会社で成功するヒント

最近、「宇宙兄弟」にはまって、ものすごい勢いでアニメ全99話を観た。この漫画は宇宙を題材にしておりそれ自体も夢があるし面白いのだが、それと同時に多くのサラリーマンにとってたくさんの気づきを与えてくれる漫画だと思う。

そこで今回は、私が「宇宙兄弟」を通じて学んだこと、とりわけ人間関係において会社で成功するためのヒントだなーと思ったことを書いていきたい。

*この内容は、①アニメ99話②アニメ99話以降〜漫画#223まで、③宇宙兄弟ナンバーゼロ(ヒビトが宇宙飛行士になって、ブライアンが亡くなるまでの頃を描いた話)を観ての感想です。まだ観てないという方は、ネタバレになりますのでご注意ください。

この作品において、ムッタはやる気のないチームメンバーや嫌な上司など、さまざまな人間関係の壁にぶち当たる。

自分の企画をボロクソに叩いてくる自動車会社の上司、梅茶菓のやる気ゼロ職場、カムバックコンペの際に余っていたやる気ゼロの訓練技術者ピコ、宇宙飛行士になって初めて配属された月面基地局の開発部署のやる気のないチームメイトたち、ムッタの月面行きを阻止するゲイツ・・・。

だが、やる気のない職場やチーム、自分とは意見が真逆、否定ばかり、新しいことや変化を嫌う上司ーーサラリーマンなら誰でも、こういう人たちに悩まされることはあると思う。(そして多分向こうもこちらのことを悩みの種と思っている)

特に日本の成熟したメンバーシップ型雇用の大企業、中でも年齢層が高めの部署に行くとその傾向が強いように思う。もちろん私も経験済みである。

どれも経験済みであるが故に観ていて数年分のストレスが溜まる気分になるのだが、ムッタは全ての状況において見事に切り抜ける。

いや、切り抜けるだけではなく、その後、人々がムッタをサポートするようになるから凄い。

ちなみにこの記事で言う「成功」とは、「自分の思う方向性に業務を進められること」である。

前置きが長くなったが、私が思う宇宙兄弟から学んだ会社で成功するためのヒントは、①苛立ちを見せない②目標の宣言をして協力を仰ぐ③背中で見せるの3つである。

先述の通り、ムッタは梅茶菓の職場、カムバックコンペの時の訓練技術者ピコ、月面基地局の開発部署に配属されるが、どの部署や人も、諦めていたりやる気がない。

私も同じような場面に直面したことがあるが、その時、同僚がやる気がないことに腹を立てとてもイライラしていた。

私は運動部に所属したことがなく、チームワークの経験が乏しかったこともあるかもしれない。大学の時、やる気がない子とペアになった時も、良い成績を取りたかった私は全てのプレゼン資料やスクリプトを私が作り、当日彼女には読んでもらうだけにしたこともある。

ただ、仕事は大学の授業とは違って、自分で出来ることは少なく、同僚との協働が不可欠である。当然イライラした態度を出すことは何も解決しない。

さてムッタはどうしたかと言うと、周りのやる気がないとわかっていても自分が成し遂げたいことをみんなに共有し、協力を仰ぐ。協力してくれなさそうでも、自分がやりたいことを宣言するのは実はとても大事だと思う。

その宣言のおかげで、梅茶菓では「バッシュを履いている人」が意外にも協力してくれた。自分で何かを始めようとまでは思わないけど、誰かがやるなら「ちょっと一緒にやってみようかな」と思う人がいることもあるのである。

それに、すぐに協力を得られなくても愚直に目標に取り組むことで相手の心を動かすこともできる。ピコがその良い例だと思う。

この3点はぶっちゃけ当たり前ではあるのだが、実行するのが難しい。つい負の感情に引っ張られそうになったり、投げ出したくなったら、また宇宙兄弟を読んでモチベーションを保ちたいと思う。

と、ここまではある意味努力でどうにかなる話だと思うが、一つだけ大前提があると思っている。

それは、能力があることである。

例えどれだけ人当たりが良くても、ちゃんと目標を宣言しても、そして自分が率先して取り組み背中を見せたとしても、掲げている目標に共感されなければ相手が動いてくれるのは難しいし、やり方が全然見当違いなら、ゴールに辿りつけなさそうなので自分の時間を投資しようとは思ってもらえないだろう。

(もしかしたら年配の方で、「やっていることはさておき、一生懸命頑張っているから応援するよ」という人は出てきてくれるかもしれないが、そういう場合は一緒に挑戦してくれるというよりは、アドバイザー的な立ち位置で、ちょっとヒントをくれたり手助けをしてくれたりする程度にとどまると思う。)

実際に、先日別の部署の方があるプロジェクトを立ち上げ、自組織ではリソースが足りないからと言うことで私の部署に協働の依頼が来たが、私はその方の目標に共感できたため、ぜひ協力できたらと思っている。

ちゃんとした目標を立てられること、そしてそこへ辿りつけそうな算段を見せられることーーこの能力というか、センスというか、は大前提として必要になってくる。

結論、「想い」と「能力・センス」はどちらも必要で、それさえあれば、他人の心を動かせる可能性は大いにあると思う。

もちろん、フィクションの中の出来事であるため、ムッタのように上手くいくのは現実には難しいかもしれない。そして、これらを実行するべきというのは頭では分かっていても結構難しかったりする。だが、これらを頭に入れながら仕事をすることで少しずつできるようになっていくのではないかと思っている。(というか、そうであってほしい)

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?