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フランク・ロイド・ライト 復刻家具の展示会の思い出とニューヨークの旅と本

30年前の初ニューヨーク旅でスーツケース半分は購入した本をつめて帰国した
オキーフやフランク・ロイド・ライトをたくさん

今だったら情報は瞬時に入るが当時は本しかなかったし日本に洋書は少なかった。

1988年ころ
フランク・ロイド・ライトの家具が未だ権利がありイタリアのCassinaで復刻され発表展示会を行い担当した。
わたしはカッシーナCassinaJapanでイベントの仕事も兼務していて20年間で数千件はおこなったが、ライトのイベントは初期、2回目の仕事だったか。

会場のレイアウトや構成をすべて任された。嬉しさとプレッシャー。
当時のイタリアも日本の創業者のクリエイションの考え方は数字からの経営的な現実的なものだったからシビアで厳しかった。予算もなかった。

なので、デザイン事務所に依頼などできず、お花屋さんに協力いただき、
秋の枯れ木や枯れ葉を集めてなんとかごまかした。結果良かったと思う。派手な80年代ではあったが、ライトの家具に余計な造作は要らない。

ライトの家具は復刻といえども美しかった。
まだライトの建築も多くの人に知られていなかった時代。

その椅子が日本に着き間近に初めて見たとき感激して、何時間も夜中まであらゆる角度から観察した。時間を忘れて。椅子にあんな感情が高ぶるということ、今は無い。
家具にその背景にも夢があった時代。
そして、私の兼務である企画のきつい仕事は、実質報酬なかった。体力的にもきつかったが、若い頃の様々な出会いや経験はかけがいの無いもの。 苦しみも全て楽しかった思い出。

あの頃の気持ち思い起こすと、なかなかこれら大量の本を捨てることができない。

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