はすみ

思いごとを少しずつ、好きなことを好きなだけ

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最近の記事

(今のところ)私だけの秘密のお守り

 恩師に「自分の香りを見つけなさい」と言われたことがある。 香り、とは文字通りの意味で、あなた自身にふさわしい香水を持て、と彼女は忠告してくれたのだった。自らを表現するため、理想に近づくため、鼓舞するために。これは自分のためにある、と思えるような香りを、そっとそばに置いておきなさいと、ふとした時に聞いたのだ。  香水を日常的に身につけている人間は周囲で恩師が初めてだった。どこのメゾンのなんという香水か質問したことはない。だからこそ、甘さを持ちながらもどこか刺激的な、力を感じ

    • きらめく時間を終えてなお残るもの

       「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」を観た。  小説としてよく知られた『若草物語』に、今回は『続・若草物語』の内容も含めて再構成されている。姉妹たちは各々思いを寄せる美、ひそめた信念を持っている。それでいて互いへの愛情も深い彼女らが、きらきら笑ったり身を寄せ合ったりしているのを見ているだけでも満足だった。この映画は、「若草」であった少女たちが、その時間に幕を下ろすまでを切り取っているのだ。何も疑うことなく、家族さえいれば幸福、と言い切れる時間の終わり。永遠の

      • 自分の好きな服を、毅然として オペラ『オーランドー』を観て

         COMME des GARCONSの洋服は、中学生の私にとって衝撃だった。  モノトーンを基調にまとめられた色合い、ひらひらとした部分があっても甘やかさとは距離をおいたシルエット。そんな衣装を身にまとったモデルたちは無理解を拒むような、挑発するような目つきをしていた。 彼らは自分の足で立ち、着るものを選ぶ自由と責任を表現しているように思えた。 憧れをそのままひきずって、制服のままショップに飛び込んだこともある。当然どの服にも手が届くはずがなく、白黒紺の色調は似通っていようが

        • 初めましてのごあいさつ

          初めまして、sakurasakiatといいます。 sakurasakiatと書いて さくらさき と読みます。 今はなきポストペットパークで使っていたHNからきています。 本を読んだり、豆本の製作を試みたりしています。 好きな本は幻想文学という分野に振り分けられていることが多いようです。少女が物語の中心に据えられているものが好きです。豆本は、手先の不器用なのが災いし、いつまで経っても人にお見せできる水準に到達しません。

        (今のところ)私だけの秘密のお守り