耳屋17 子供の頃の不思議体験
これは、当時勤めていた会社の先輩、さとみさんが子供の頃のお話。
さとみさんのお家は、従業員数人をかかえる工場だった。
工場の一階には、小学校低学年のさとみさん用に、鉄棒を設置していた。
さとみさんはよく、その鉄棒で逆上がりの練習をしていた。
いつもの様に、ひとりで鉄棒の練習をしていたところ、手が滑って地面に落ち、背中を強く打ってしまった。
余りの痛さに、呼吸さえ出来ない。
助けも呼べずに、地面で苦しんでいた。
そこに、2階の事務所に居たはずのお父さんがタイミングよく現れて、事なきを得たんだけど…。
実はお父さん、同じく2階の事務所に居た、耳が聞こえない従業員に
「一階で、さとみちゃんが苦しんでいる!」
って急に言われて、半信半疑で見に来たんだって。
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