現役場面緘黙症の私の物語(7)
気づけば小学2年生になっていた
そういえば、弟が産まれて私はお姉ちゃんになっていた
4歳差、今が一番可愛い時期だった
家では弟と仲良く遊んでいた
それが、ささやかな癒しだった
変わった事といえば、私が外では喋らないという事が、いつしか父親に知られていたことだろうか
人が普通にできることが私には出来ない…
世間体を気にする父は、出来損ないの私を恥に思っていたのだろう
場面緘黙という症状を知られていなかったこの時代、この事で病院に連れて行かれることは一度もなかった
何かあると、父親に頬を叩かれる…
そして暗い外に追い出される…
それが恐怖だった
しばらくすれば、母が家に入れてくれるのだが…
この頃の家庭は、まだマシなほうだったかもしれない
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