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「静かな人」はどう生きるべき?

喋る方か静かな方か、と聞かれたら迷わず静かな方と答えます。が、他人から「静かな人だよね」と言われると、何となく、嫌な気持ちになってしまいます。

言っている人は、別に深い意味はなく、私を表す事実として「静かな人」「おとなしい人」などと表現しているだけと思います。

でも、なんだか、静かな人は面白くない、よく喋る人よりも下に見られている感じがして、昔から「静かな人」と言われると、(事実そうなので口で反論はしませんが)心の中では「そういうふうに言わないで」という葛藤があった気がします。

「静かな人」が現代社会でいかに生きていくかの心掛けや考え方を教えてくれるのが、『「静かな人」の戦略書』です。

この本を通して、「静かな人」である事の良さや強みを発見できて、「静かな」自分だからこそ良いと、肯定できるようになった気がします。

「静かな人」の特徴

・情報収集をする
・準備する(準備しないと気が済まない)
・1人になることで充電する
・よく考えるのは得意だが、即座に答えるのは難しい
・細かい部分を大切にし、注意を払う
・人の外見に無頓着で顔を覚えていない

他にも特徴は多々あるのですが、本を読んでる中で私に当てはまると思ったものをピックアップしました。
皆さんの中でも当てはまる方もいるのではないでしょうか。

静かな人は、いわゆる「外向型」の人と比べてしまい、自分はできないことが多いなぁ、と思ってしまっている人は多いのではないかと思います。

しかし、本の中で、内向型だから…などと思わず、自分の良さを理解して、活かすことが大事と書かれており、内向型・外向型に分けることが大事なのではなく、「自分を理解し、活かす」ことがなによりも大切なことだと認識しました。

本来、自分の特徴・特性に優劣など無く、どう活かすか?と言うだけの話なのですが、何となく、周りと比べて「静かな人じゃないほうがいいのでは?」と揺さぶられてしまうのが、辛いところです。

自分の得意なフィールドに変えて、戦う

多くの人が集まる社交の場は、静かな人が苦手とする場であるとも言えますが、そういう場こそ、いかに自分の得意なフィールドに変えるか、も戦略です。

準備力や人の話を聞く力など、静かな人の持てる力を生かし、場を楽しくする工夫ができます。

例えば、
・早めに会場に来て手伝いをする
・少人数の会話の輪にゆっくりと近づいていって話に入る
・自分が話しやすい話題を準備しておく
・その会に来る参加者の事前情報を調べておく

…など、自分の力を発揮できる状態さえ準備し、場を作ることができれば、苦手なイベントであっても、有意義に過ごすことができます。

私も大人数の前で盛り上げることは得意ではないので、一対一で、深く相手の話を聞くほうが好きです。

飲み会や社交の場などで会ったあとに、メッセージでお礼しつつ、軽く雑談するなど、個別の関係性を築いていく方がわたしには合っているなぁと感じてます。

本来の自分を見失わずに、自分らしくあれ

よく喋る人の方が目立つし、評価もされやすいというのはあると思います。しかし、そういう人はそれが長所なだけで、それ以外に欠点や短所もあります。

「静かな人」は、喋ることが強みではないだけで、他にたくさんの強みや長所を持っているはずなのです。でも、真面目が故に、自分の欠点や短所に目を向けて、勝手に苦しんでいたりします。

最近、自分のままでいることを意識し始めて、少しずつ生きることが楽になってきた気がします。

無理に人に合わせたり、嫌なことを嫌と言わない、とか自分に負荷を溜め込むことを減らしたら、神経すり減らさなくても、こんなに楽に生きられるんだと驚いています。

成長のために自分を変えなければならないことも、もちろんありますが、自分を否定してばかりいたら辛いです。

だから、今の自分は自分で認めつつ、何か変える必要があるなら、どうやって自分を変えていくか?を考えるようにしています。

私は本来は大人数で何かするとか、嫌いまではいかずとも、少なくとも得意ではないです。自分を変えなければならない、という強迫観念があったので、そういう場を「好きにならないといけない」と思っていました。

でも、別に好きにならなくても、嫌いではなくそこそこやり過ごせれば、私としては成功ではないか、と思いました。大人数でコミュニケーション取らずとも、私がパフォーマンスを発揮しやすい場で発揮すればいい、と思えるようになりました。

「静かな人」として生きる

「静かな人」として生きることは、時々損することもあるかもしれません。でもそれが自分の持ち味であり、力を発揮できる場面を見てくれている人は必ずいます。

自分をいちいちアピールしなくても、淡々とやるべきことをやることができる安定感も、静かな人の強みです。

本来の自分や、得意なフィールドを認識して、戦略的に静かな人として生きる術を身につけることも大事かと思います。

今の自分を認めてあげて、苦手なことやできないことも少し捉え方を変えてあげるだけで、こんなに楽になると気づき、他の人はこういう感覚で生きてるのかなーとも思いました。

人生は一度きり、と考えたら、自分を与えられた能力を使わない手はありません。いかに自分を使いこなすかで今後も人生も変わってくると思うので、自分を最大限活かせる方向で、「静かな人」としての戦略を練っていきたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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