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ネットと店舗。買い物をして気づいたこと

最近ネットでよく本を注文する。

主に仕事面の技術向上のために、気になる本を取り寄せている。
この手の一部の人間しか読まないマニアックな本は、まず普通の書店にはない。
専門書が多い大型書店にあればラッキー!なくらいだ。

しかも絶版本も割とあるので、手に入れられそうなら迷わず買うようにしている。
専門書や絶版本を手に入れるには、ネットショッピングの方が都合が良い。

だが、あまりネットに頼りっぱなしでもな…と思い、本屋で注文できるものだけ店舗に赴きお願いすることにした。

「在庫がないため、出版社から直接取り寄せになります。1週間から10日はかかります」とのことだ。

(う〜ん、ネットだったら3日以内には届く本のはず…どうするか…)
と考え一瞬悩んだが、時間はかかっても本屋さんにお願いすることにした。

理由の一つは本屋のポイントがつくのと、二つめは本屋の存在が無くなったら困るからだ。

確かにネットの方が早いし、安いこともある。
何より自分の足で買う必要もなく届けてくれる。
非常に便利である。
でもネットでばかり買っていると、いずれ街からお店がなくなってしまうと懸念されている。
いや、もう無くなりつつあるのだが。

スーパーマーケットが出来る前は、肉屋・魚屋・豆腐屋・八百屋…というように、食材によっていろいろな店を梯子したものだ。
スーパーが出来てからは、そこでまとめて買うようになり、個人店は消失していった。
時代の流れといえばその通りだが、少し寂しい気持ちもある。

豆腐屋さんだけは、近所のお店に直々に行って買うようにしている。
自然素材の美味しいお豆腐だ。
あとパン屋さんも。
スーパーのパンよりも個人店のパンの方が美味しいのでそこで買っている。

やはり個人店に行くと、その店のカラーや品揃えとか雰囲気とか、とにかくそこに行かないと感じられない良さがある。
スーパーだとどこにいっても画一的なようだ。

そんなふうに個人のお店があるのとないのとでは、買い物の楽しさというか、奥ゆきが違う気がする。

ネットショッピングもとても便利だし、私もよく活用するので、もう生活になくてはならないものになっている。
それでも、現物を見れるものなら直々に店舗に行くし、ネットの方が安いのは分かっていても、できるだけ店で買うようにしている。

お店を練り歩いて、気になるものを見つけて、悩んだ挙句に買い、荷物を持って帰宅する。
その行程が、買った物により愛着が湧くし、買った時の思い出が残る。

ますますネットショッピングは主流になるとは思うけれど、店舗の雰囲気、あの空間、そこにしかない何かは必ずある。
行くことで「あっ!」という物との出会いもある。

その体験が好きなのかもしれないな、とふと思った。


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