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#133.【《災害時のペット対策⑥》@避難所で飼い主がすることは?

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

前回のお話はこちら👇

「災害時のペット対策」今回は6回目、こちらで最終回となります。

前回は横浜市の【災害時ペット対策ガイドライン】より
「防災拠点編」についてお話しました。

今回は災害拠点編の後編となります!

<発災時におけるペットの一時飼育場所での対応 >


① 地域防災拠点での受付
② ペットの一時飼育場所への誘導
③ 身体障害者補助犬の取扱い
④ 区災害対策本部への連絡
⑤ ペットの同行避難者(飼い主)への指示
⑥ 避難者への周知

が、その対応の項目として記載されています。

① 地域防災拠点での受付



<ステップ1>被災者がペットと同行避難してきた場合、
飼い主やペットの情報を把握するため、
受付時に 「地域防災拠点ペット登録票」 を、
飼い主に記入してもらいます。

この「登録票」は例として、
飼主の情報(連絡先、住所、被災状況など)ペットの名前や種類、毛色、年齢、予防接種状況、既往歴、性格、注意事項など)携行品の有無などを記録するものです。

<ステップ2>拠点のペット飼育ルールを説明します。 

<ステップ3>
ペットに名札などを付けて、 飼い主がわかるようにします。

なお、 ペットに付ける名札などがない場合は、
ペットの一時飼育場所のケージ や係留場所に、
飼い主名を記入した養生テープやガムテープを貼りつけます。

ここまでが出来たら、次は

②飼い主とペットを、あらかじめ設定したペットの一時飼育場所へ誘導

この時注意するのは、

動物の種類や大きさごとに区分けする
(犬 ・ 猫 ・ その他エリアを決める)
 ◇ケージにタオルなどをかけて目隠しをする 
◇係留する場合 (咬傷やトラブル防止のため、 次のような配慮をする) 
・ ペット同士が接触しないよう、 なるべく距離をおく
・ 必ずリードにつないで、 可能であれば柵 (仕切り) を設ける 
・ リードは、 隣のペットと接触しない長さにする 
・ 不妊去勢手術をしていない動物は、 他の動物と接触しないようにする

③身体障害者補助犬の取扱い


周囲に留意しながら、介助犬や盲導犬などと共に避難してきた方を誘導します。

これらの補助犬については、避難先への人と同室避難を拒んではいけないということが法律で定められています。

身体障害者補助犬 (盲導犬、 聴導犬、介助犬) はペットではありません。

被災者が補助犬を連れて避難してきた場合には、
補助犬の避 難所への入室を拒んではならないことが
身体障害者補助犬法で 定められています。 

ただし、イヌ自身・ユーザー自身の安定のためや、アレルギーの方への対応のため、同室避難についても予め場所を決めておいた方がいいでしょう。

④ 区災害対策本部への連絡


ここでは大きく2つの連絡事項のやりとりがあります。

1)ペットの支援物資の要請

ペット災害拠点に置いて必要である支援物資の要請を行います。
災害対策本部を通じ、ペットの支援物資が届いた場合、
拠点避難しているペットと飼い主の他、
在宅や車内避難をされている方へも提供する事が明示されています。


ある程度の日数が必要だとは思いますが、
ペット連れで避難所での避難が出来ず、
車中泊などをしている方も、
必要な支援物資を災害拠点で受けられる可能性があることを知っておきましょう。

2)ペット保護管理の情報 
災害時、飼い主のわからないペットがいる場合 や
飼い主が被災したことによって、 飼育困難となったペットがいる場合。

これらが明らかになった場合には、
ペット非難拠点での保護管理が進められています。

保護したペットの登録票をできるだけ記入したうえで、
飼育管理はその場で立ち上げられた「飼育の会」で行う事が原則であり
また、被災ペットの情報を区災害対策本部へ共有し、
いち早く飼主を見つけ出すことが望まれています。

⑤ ペットの同行避難者(飼い主)への指示


ペット非難拠点において、日常とは違う不安定な状況から、
動物たち自身が不安定になり、普段より頻繁に泣いたり吠えたり、
攻撃的になったり、心身に不調をきたすことは考えられます。

他の避難者からのクレームが出た場合、
当該動物の飼主は速やかに対処すること、
被災迷子ペットの場合には「飼育の会」が責任をもって対処することが
記載されています。

⑥ 避難者への周知


上記のようなクレームにつながらないよう、
同じ災害拠点にペット受け入れ場所が設置されている事を、
他の避難者に告知をして回る事も必要とされています。

トラブル防止のため、飼主以外は収容ペットに近寄らないこと、
触らない事も同時に伝えることが推奨されています。

以上、横浜市のペット災害時対策ガイドライン「防災拠点編」より抜粋させて頂きました。

今回の能登半島震災では、寒さや雪などの問題から、
ウサギ小屋などではなく、体育館の横にコンテナを置き、
その中にペットのケージを設置できるようにしたり、
マイクロバスでの獣医療診療車が巡回、
ペットたちの健康チェックや治療にまわったりという新しい形態も見られています。

大規模災害が起きた時に、人とペットがどうなるのか・・・・

それは、ある程度決められている事もあれば、その状況の程度により、
決められていた事通りにならなかったり、
改善案が出されたりするのは当然だと思います。

ただし、その時になって「初めて聞いた」というのではなく、

「現状がどのようになっているのか」をしっかり把握しておくこと。


現場に立つことが無ければ一番いいですが、
そうなった時に少しでも余裕をもって動けるようにするために、
ぜひ皆さんには災害時のペット対策を、
時々は考えてみて頂きたいと思います。


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