SandS

旅人のように、新鮮な眼差しで今を見つめて、主観的に未来を思索する。 SandSは、人々…

SandS

旅人のように、新鮮な眼差しで今を見つめて、主観的に未来を思索する。 SandSは、人々の日常の営みをすくい上げ、新たなプロジェクトをデザインするチームです。 https://s-and-s.tokyo/

マガジン

  • Artist Movement ”UNITED”

    “UNITED” とは、アーティストが作品を通してメッセージや意図を発信するだけではなく、活動に共感・感化した人々が各々の主体性によって、そのビジョンの潜在的な可能性を引き出し、多角的な視点と様々な施策で広く世界へ伝播する、個人でもチームでもない有機的な活動体。

  • UXデザイン&ビジネスデザイン視点から見るスポーツの可能性

    スポーツは「観る」や「プレイする」にとどまらない複合的な体験を含んだ、様々な領域への広がりを持つ豊かなもの。テクノロジーやクリエイティブで広がるその可能性を、思索的かつ観光的に考える。

  • “New-Move” Society

    もし外出がポイント制になったら、僕らの生活はどのように変わるだろうか? SandSによる、アフターコロナ/ウィズコロナ時代におけるSF思考実験。

最近の記事

「純粋三次元思考学会」はじまってます。

だいぶ前に少しご紹介した「純粋三次元思考学会」のWebサイトができました。学会メンバーの藤野さんとSandS佐々木で、小さく実施された過去4回の学会での活発な議論が記事になっているので、また少しご紹介させてください。学会情報については、こちらにも書いているので、興味がある方は是非とも読んでいただければと思います。 第1回「清潔のディストピア」 手始めに、超身近で現代社会で絶対欠かせない「トイレットペーパー」について話し合っています。トイレットペーパー(以下、トレペ)の必要性

    • 【Works】「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館 2023」出展作品「Superposition」

      背景「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」は、奈良県南部・東部に位置する奥大和を舞台に長時間かけて歩き、雄大な自然を作品を通して体験する唯一無二の芸術祭です。 舞台となるエリアは、吉野町、下市町、下北山村の3町村。今回SandSの浅見が下北山村のエリアディレクターの一人として参加しました。あわせて、アーティストとしてSandSが参加しました。 作品紹介舞台となる下北山村は、世界遺産にもなった修験道の聖地・大峯奥駈道の宿場として生まれた村です。その下北山村と修験

      • MIND TRAIL 2023に参加します!

        こんにちは。SandSの浅見です。 この度、奈良県奥大和エリアにて2020年から開催されている芸術祭「MIND TRAIL 2023」に下北山村のエリアディレクターの一人として浅見が、アーティストとしてSandSが参加することが決定しました! ということで、現地にフィールドリサーチに行ったり、戻ってきてからもデスクリサーチをしている我々がどんなことを考えているのか書いてみようと思います。 MIND TRAILとは?といった趣旨で2020年から開催されており、今年で4回目を迎

        • 「つながりすぎた世界」における、「適切なつながり方」を考える

          SandSの4人で共通の本を読み、それを題材に語り合ってBreak Biasした視点から主観的に未来に対する思考実験を行ってみよう、という試みをやってみました。 今回の対象図書はこちら。 それぞれの気になったポイント高井:著者の語り口としては割と「人間が進むのはこの方向でいいのだろうか?」っていう悲観的なトーンだったけど、個人的にはいずれも技術や性能の問題であって、テクノロジー自体が倫理面や人間性としての危機につながるとは感じなかったな。 特に「死」は興味深くて、ここで「

        「純粋三次元思考学会」はじまってます。

        • 【Works】「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館 2023」出展作品「Superposition」

        • MIND TRAIL 2023に参加します!

        • 「つながりすぎた世界」における、「適切なつながり方」を考える

        マガジン

        • Artist Movement ”UNITED”
          6本
        • UXデザイン&ビジネスデザイン視点から見るスポーツの可能性
          5本
        • “New-Move” Society
          7本

        記事

          【SFプロトタイピング】トラウマスター

          膨大な学習から無限の表現を出力するGenerative AIは、あらゆる人をクリエイターにする。 AIによるクリエイションスキルの民主化は、同時にクリエイションスキルの無効化を意味するのだろうか。 より人の根源的な部分からコンテンツを生み出させるようになったとき、それはクリエイターにとって福音となるのか。 そのひとつの可能性を思考実験するSFプロトタイピング。 * 「エコクロ、NETFLIXでシーズン2の制作とスピンオフの映画化も決定か」 シュウは自宅のオフィススペースで

          【SFプロトタイピング】トラウマスター

          純粋三次元思考"学会"のすゝめ

          今回は、純粋三次元思考本の編集をリードした佐々木星児と、本の中のコラムやコンテンツ制作に協力していただいた藤野清太郎によるテキストチャット対談の模様をお届けします。 * * * 佐々木:昨年僕らは、新しいことや面白いことを考えるための思考や態度を「純粋三次元思考」と名付けて、本まで作ってしまったんだけど、これをさらに深めたり広げたりしていきたいと思ってます。 そこで、「純粋三次元思考学会」というコミュニティ的なものを作ってみようと思ってます。 藤野:最高っすね。 佐々

          純粋三次元思考"学会"のすゝめ

          【Works】Yasuo NOMURA official web site フルリニューアル

          SandSがユナイテッドの一員としてサポートしている、NYを拠点に活動するコンセプチュアル・アーティスト、野村康生のオフィシャルサイトのフルリニューアルをSandSと益田工房で実施しました。 SandSはプロデュース、コンセプトプランニング、情報設計およびプロトタイプ制作を担当しました。 SandSと野村康生との関わり、“ユナイテッド”については以下もあわせてご覧ください。 概要 NYを拠点に活動するコンセプチュアル・アーティスト、野村康生のオフィシャルサイトのフルリニ

          【Works】Yasuo NOMURA official web site フルリニューアル

          『純粋三次元思考本』刊行記念トークイベントレポート

          2022年7月9日、島根県芸術文化センターにて『純粋三次元思考本』刊行記念トークイベントを実施しましたので、その模様をお届けいたします。 野村:皆さんこんにちは。本日はお集まりいただきありがとうございます。本日は(島根県芸術文化センター「グラントワ」内の)レストランのポニイさんのご好意で、この時間は貸し切りで、おいしいケーキを楽しみながら、トークを聞いていただけたらなと思っております。 このトークの趣旨ですが、今回、東京からSandSというデザインチームが来ております。彼ら

          『純粋三次元思考本』刊行記念トークイベントレポート

          SandSによる、アート&カルチャームック本『純粋三次元思考本』が発売!

          SandSメンバーの共同編集による初のムック本『純粋三次元思考本』が発売となります。 「重力ってあるけど、もしなかったら?」 僕らの暮らす世界には重力がある。つまり、僕らの暮らすこの三次元空間には、実は上下方向のバイアスがかかっている。 純粋三次元思考とは、そんな究極的に当たり前の先入観や固定観念すら取り払い、超観光的かつ超思索的に物事を捉える思考法です。 "Speculative and Sightseeing"を掲げ、未来をデザインするチームSandSが、ケイオスな

          SandSによる、アート&カルチャームック本『純粋三次元思考本』が発売!

          野村康生をめぐる対談2/SandSクロストーク「ユナイテッドという在り方、そして純粋三次元思考とは」

          本企画は、SandSが参画しているアーティスト野村康生氏のサポートプロジェクトであり、ユナイテッドのメンバーであるSandSの第二弾企画として、収録した対談を記事にしたものです。 * 対談概要参加者:浅見和彦、高井勇輝、林直樹、佐々木星児(SandS) * 新時代のアーティスト像「ユナイテッド」 浅見:今回僕らは「ユナイテッド」っていう新しいアーティスト像の仮説に行き着いたわけだけど、改めてその経緯を振り返ってみようか。 高井:アートに限らないけど、段々「個人」から

          野村康生をめぐる対談2/SandSクロストーク「ユナイテッドという在り方、そして純粋三次元思考とは」

          現代美術作家の戦略づくり〜アート、きっと、ユナイテッド〜

          色々な構想や妄想、プロジェクトも既に走っているが、どっちの方向を見て進んでいけばいいか、何を頼りに進めていけばよいのか、具体的な施策を遂行する中で、途中で迷わないためには戦略が必要だ。 書籍『シンプルな戦略』によれば、 戦略とは、重要な目的を達成するための明快な方向性、およびそれに沿った一連の施策のこと。 と書かれており、主にビジネスの文脈で語られることが多いが、スポーツやエンタメなど、別の分野でも使われることがある。 そして、優れた戦略の三大要素は、 ・顧客価値がある

          現代美術作家の戦略づくり〜アート、きっと、ユナイテッド〜

          野村康生をめぐる対談1/野村康生×高井勇輝「アーティストとコレクターについて」

          本企画は、SandSが参画しているアーティスト野村康生氏のサポートプロジェクトであり、ユナイテッドのメンバーであるSandSの第一弾企画として、収録した対談を記事にしたものです。企画コンセプトは次のnoteで詳述しますので、まずは本記事をご覧いただければ幸いです。 * 対談概要収録日時:2021年8月24日 参加者:野村康生、高井勇輝、林直樹(ファシリテーター) 野村 康生 アーティスト。1979年島根県益田市生まれ。2004年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。2017

          野村康生をめぐる対談1/野村康生×高井勇輝「アーティストとコレクターについて」

          “UXデザイン&ビジネスデザイン視点から見るスポーツの可能性” 座談会

          はじめにSandSの第2弾連載として始めた「UXデザイン&ビジネスデザイン視点から見るスポーツの可能性」シリーズ。メンバーが一巡したタイミングで、振り返りの座談会を行いました。 * テクノロジーはエンドユーザー視点があってこそ活きる 高井:テーマを分担して1本ずつ記事を書いてもらったけど、それぞれ調べていく中で何か面白い気付きはあった? 浅見:ARやVRは個人的に本業だから、なかなかフラットな視点では見づらいけど、スポーツの領域ならではの可能性を感じるのはやっぱりライブ

          “UXデザイン&ビジネスデザイン視点から見るスポーツの可能性” 座談会

          組織カルチャーの思考実験

          2000年代にリーガ・エスパニョーラをケーブルテレビで見ていた記憶がある。当時はまだ今ほど世界のサッカーが普通に見れる感じではないし、情報が伝わって来てないから、日本での盛り上がりもそんなになかったと思う。すごい夜中にやっていて、学生だった私は友人の家で一緒に見たり、ビデオに録画して週末に観ていたりした気がする。 その時に強く印象に残っていて、ファンだったチームがベティスだ。その時のベティスの攻撃のほとんどはサイドアタックで、右サイドのホアキンと左サイドのデニウソンがゴリゴリ

          組織カルチャーの思考実験

          旅行や地方創生は「推しが尊い」モデル!?

          こんにちは、SandS林です。 今回の「UXデザイン&ビジネスデザイン視点から見るスポーツの可能性」というテーマを、旅行や地方創生の視点で考察してみたいと思う。 かくいう僕はあまりスポーツをじっくり観戦するタイプではない。 どちらかというとハイライトやベストプレー集を好むタイプだし、野球にしろサッカーにしろ特定のチームに肩入れして応援するほどのファンだったことはない。Jリーグが発足した1992年、小学校2年生の時、単にロゴがかっこいいからという理由でジェフユナイテッド市原が

          旅行や地方創生は「推しが尊い」モデル!?

          ARを活用したこれからのスタジアム体験の可能性

          以前、サッカーの試合やスポーツニュースなどでプレーのハイライトを見ていると、選手の足元に光るリングみたいな表示が出ていて「もうウイイレじゃん」と思ったが、最近は当たり前に思えて特別なことと感じなくなってしまった。 こういった演出も含めて、スポーツ観戦にARを掛け合わせる試みは日に日に増えている印象だし、じわじわと我々消費者の当たり前をアップデートしていくのだろうと思っている。 なぜ、スポーツ観戦にARを掛け合わせるのかを考えてみたが、試合をより楽しんでもらうための演出の向

          ARを活用したこれからのスタジアム体験の可能性