しっとりやわらかいベーコンエッグサンドに泣きそうになる日/八幡山「ルポーセすぎ」
先週の東京はあたたかい晴れ間にも恵まれて、寒の戻りを迎える前の、少しだけ季節の温みに身も心もやわらぐ日々にまみえました。
週の前半、私は変わらず行きつけの近所のカフェに通いながら、他の常連の客が差し入れした甘夏の御裾分けをもらい、その酸っぱさに美味しさを感じたり、その常連さんは近所のお寺のお坊さんだと知ったり、そんなほほえましいひとときもありましたよ😊
心がどしゃぶりの雨になる日々
15日の木曜日はいつもの病院でした。検査結果は良くない。医者は、心筋梗塞がいつ起きてもおかしくないと言い入院を勧めます。でも、これは私の家族のプライベートな事情ゆえなのですが、私が入院をすると家族に負担をかけさせてしまう事実もあって、また私自身入院したくない気持ちも強く、なんとか今のところ逃げおおせています。
週末に向けて体も浮腫みがちに…
もう病気ばかりの人生に疲れてしまって。十代のころからずっとそう…。やりたいことができても、なりたいものがあっても、チャレンジしたいことができても、途中まで頑張っていても、いつも病気のためにダメになります。いろんなことを我慢してお金を稼いでも、治療のためにどんどん出ていきす。その繰り返しで、何も積みあがっていくものがなくて。
家族が悲しむから自死はしないけれど、もう病気に追われる人生を終わりにしたくて、早く安楽死が制度になればいいのにと思うしね。
こんな明るくない話だけれど、私という海の中ではどんな感情が起こっても許されているはずだから、noteはなんでも書ける解放区だから、そのままの今の気持ちを書いていきたいと思うのです。
少なくともこんなときは、異様にポジティブなものはかえって疲れてしまうから、ひとり心の深みに寄り添ってすごしています。
喫茶店のサンドイッチは本当においしくて、やさしくて、泣きそうになる
いつも病院に行った日は結果を母に連絡するのだけれど、結果が悪いと母はとても落胆するから、この日はその落ち込む様子を見たくなくてできなかったの。
私も悲しい気持ちを抱えたまま、まっすぐ帰ろうかと思ったけれど、八幡山の駅を出てすぐ左隣にある「ルポーセすぎ」という喫茶店に行きました。
すぎは、ダークブラウンのテーブルや椅子で彩られた昔ながらの喫茶店といった装いで、2回目の訪れだったけれど、いずれも店内はいっぱい。みんな落ち着いておいしいお店を知っているんだね😊
私がオーダーしたのはベーコンエッグサンド。
オムレツタイプのタマゴにベーコン、キュウリにマヨネーズ。ケチャップはお好みどうぞといったスタイルです。
ひと口、大きく口をあけてふくむとパンはしっとりとやわらかい…それでいてあたたかみをなくさないまま、焼き立てのオムレツの熱を守るように、具材のおいしさごとパンはふんわり包み込んでいます。
オムレツも焼き跡などがつかないソフトなやわらかさが本当にやさしい食感で、喫茶店という気楽さとくつろぎが大切な空間において、なんて食べる人の心にさざ波を起こさない気さくな食べ物なのだろうと、改めてサンドイッチの奥深さを思うのです。
ベーコンもキュウリもマヨネーズも、この当たり前がいいのですよね。
私は、病気がとてもつらい気持ちだったけれど、ここに座っていたらそんな思いなどない、普通に仕事や恋愛を楽しむ女性になれたかのようで、当たり前の風景に当たり前に溶け込んでいるのがすごく嬉しかったの…
ひととき、夢を見る…
普通に仕事をして恋をして
そんな人生もありえた?
…ううん、もしも、はない。
私という人物がこのようであることは、宇宙のはじまりから決まっていたことだから、「私」に自由意志などないから。病気で、ときに心がどしゃぶりであっても、その瞬間は常に完璧だから。
取り合えず、今できることを
今はね、いきなり元気になんて高い所をポジティブに目指してもガッカリしてしまうだけだから、せめて浮腫みを少しでもとることを目標にしています。
そのために、増えた眠剤も飲むようにしました。眠剤は依存性が高いので医者も量は増やしたがらないのだけど、あまりに眠れないので増えたのです。他の薬も増えて、薬だけでお腹いっぱい…笑
昨夜は7時間ぐらい眠れましたよ。
ちゃんと夜は眠って、体に休息を与えて、それで、できれば朝は喫茶店に行けたらいいな。カフェ巡りも少し、できたらいいな…
そんなふうに思います😊
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