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無事自宅へ帰る!在宅の生活や食事|⑥


様々な準備を終え
当日は息子にも手伝ってもらい

先生や看護師さんたちに挨拶をし
「もう帰ってこないからねー」とすこし涙ぐみながら
お別れしていました

本当にそうだったらどんなに良かったか…
思い出すと悲しみがよみがえります
今もずー―――っと悲しいままですけどね


福祉タクシーを頼んで
車いすのまま乗り込み酸素ボンベも装着して

夫も自宅へ帰ることができ大喜び!
私も無事終えてホッと一息という所でした


はじめは夫も家に帰ってきた安心感とうれしさで
少し食欲も出てきたようでした

お昼におはぎを食べたいと言って1/4くらいたべ
夜は納豆巻き小さく切ってあるものを1個
いなり1/2と卵焼き一口
と、入院時には考えられないくらい食べました

 入院中は病院食を一切食べず
ジュースや果物、お菓子をほんの少し食べるだけだったので

もしかしてこれから食欲が戻ってくるのではないかと
少し期待しましたが…


その夜
急に食べたせいか下痢をしてしまいました


抗ガン治療をすると便秘になりやすい
また食事量も少ないということで
薬に便が出やすくなる結構強いものが入っていました

そのせいもあるかもしれませんがトイレは苦しいようでした
少しでも楽なように
トイレまで車いすで行きました

この日は1週間に1回訪問看護をお願いするので
顔合わせのため来ていただきました
緊急時には土日祝日、夜間も来てくれるという契約にしたので
不安でいっぱいの私も少しは安心でした


生来話し好きで、サービス精神旺盛な夫は
看護師さんたちと楽しそうによく話していました

こんなにしゃべって大丈夫かなと心配になるくらいでしたが
看護師さんたちは美人で優しい感じだったので
気分良かったのでしょう!

何より夫が楽しそうにしていると安心でした


その後腸の状態も良くなく
また食べられなくなりました

でも自宅ですから食べられそうなとき出してあげられる!
と、まだ希望がもてていました

食事療法ができるかもしれない、ジュースなら飲めるかも

生ジュースはしぼりたてでなければならないので
病院には冷凍して持って行っていました
それでも飲めそうにない時もあり…

しかし自宅ならいつでも作ってあげられます
量も病院にいる時よりは飲めるかと思いましたが
思ったほどではなく
1日に100cc弱ほど

済陽高穂医師の著書「今あるがんが消えていく食事」
「がんが消えていく希望の食事」を参考にしました

スロージューサーが酸化しにくいという事で
クビンスのスロージューサーを購入しました

しっかりやるには次のようにしなければいけなかったのですが

済陽式食事療法の基本方式9項目
1.限りなく無塩に近づける
2.牛肉、豚肉、羊肉、馬肉は禁止
3.新鮮な野菜、果物をたっぷりとる
4.未精白の穀物や豆類を取る
5.ヨーグルト、海藻を取る
6.レモン、はちみつ、ビール酵母を取る
7.使う油はオリーブ油かごま油
8.禁酒禁煙
9.自然水を飲む

引用:今あるがんが消えていく食事

大量の野菜ジュースを1日1.5L~2Lも飲まなければなりません

本にはがんに打ち勝った人たちの体験談も乗っていて
すがるような気持ちでした

とてもそんな量をとることはできませんでしたが
少しでも食欲が出てくれることを目指し、願いました


あとはがんに効くと聞いた
タラの芽茶を購入して食事のとき出しましたが
これもいくらも飲むことができず…

もう何でもやってみようという気持ちでしたが
本人の体がもう無理に食べられる状態ではありませんでした


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