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気道がふさがり放射線治療を提案される③

抗がん剤の治療があまり効果が出ず
右肺は真っ白になって気道をふさぐような状態
呼吸が苦しくなっていました

主治医からの提案で
「右肺の部分だけ放射線で焼き、気道を確保できるようにやってみますか」
というような事を言われました

「しかし成功するかどうかわからない」
「副作用でさらに悪くなるかもしれない」
「放射線医師がOKするかどうかわからないので診察を受けてほしい」

というような説明でした

夫も迷ったようですが
これ以外にないと言われるとやるしかなかったんでしょう
私や子どもたち孫のためにもと思ったのかもしれません


放射線医師はあまり乗り気ではないといった感じでした

夫の状態は悪かったし
30分くらい、咳が出てもじっとしていなければならない
痛みでまっすぐ仰向けで寝ていられない状態なので難しい

「治療の間我慢できますか」
「治療したからと言って上手くいかないかもしれないし副作用もあります」
と、冷徹な言い方で副作用の説明をすごく長く話されました

治療説明をちゃんとしなくてはいけないことはわかりますが
具合が悪い中長々と聞かされ(具合悪くない私でも疲れる)
しつこく念を押されてやっと放射線治療が始まる事にOKが出ました


夫は自分がそれに耐えられるかどうかすごく不安だったようです
なんせ痛みで仰向けに寝られなかったんですから
今でさえ苦しいのに…これ以上

選択するのに悩んだろうし
とても苦しく不安だったろうなぁと
私もどうすればよいかわかりませんでした


カレンダーの予定を書き込むところに
「不安だ」
「恐ろしい」
と胸の内が書かれていました


放射線治療が始まり
直前に咳止めを飲むのですが
その予定が狂い時間が先延ばしになり
もう1度飲むという事も何度かあって
不安な気持ちで待っているのにまたその時間が伸びるわけです
大きい病院で多分人手不足もあるでしょうけど

これだけでなく他にも色々不手際があったので
病院に対して腹立ちもありました

ずいぶん苦しかったことと思います
本当に見ている方も辛かった…


10回の放射線治療が終わった時には
「俺頑張ったわ!」と
本当に喜んでいました
私も無事終わってホッとした瞬間でした

カレンダーにも「よく頑張ったオレ!」と書き込んでいました
うれしかったでしょう

本当によく頑張った!!すごいよ!!!

ふさがっていた気道が出てきて
呼吸が少しラクになったようで
このまま良くなってほしい!と願っていました






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