今夜ひとりぼっちで寝る。

娘は夫と夫の実家にお泊まりなのだ。
これは、夫婦の危機！
ではなく、
夫の優しさなのだ。

数年ぶりに熱を出して寝込んだのが先週。夫にラインしたら、帰って来てくれた夫もなぜか同じ38度だった。
二人して寝込んで、順番に病院に行き、インフルエンザじゃないことがわかった。

週末妹が娘を２泊引きうけてくれた。

はじめての娘のいない１日。定年後の夫婦二人暮らしになるとこんな感じになるのかと思うほど、グダグダになった。

夫は回復。私は回復したかと思いきやぶり返し、なんとか平日をやり過ごしていたが、
娘のそばで少しでも横になっていると頭突き顔面アタックがふってくるし、
立ち上がろうとするとリュックのように当たり前のようにおぶわれようと重いモノがくっついてるし、
散歩散歩と悲しそうな声で言うのでつい短時間外にいったりして、
ぐずぐず治る機会を失い、病院にもいけず、このまま熱が下がらなかったら、もしやちまたで噂のあれなのでは？と不安になっていた。(その話はいつかまた)

友人との食事会もごめんと断った。
するとその友人、「なかなか休めないよね！少しだけど娘ちゃんみるよ！」との返信。
幼稚園のお迎えの合間を縫って、わざわざ電車に乗って来てくれて、娘を公園につれていってくれた。

午後は仕事で多忙を極める母に、なんとか少しだけ見てもらってやっと病院に行けた。

噂のでないとわかってほっと一息。でも、咳がひどいし、熱もあるしで、この週末は夫が娘を連れ出してくれた。はじめての夫と娘二人だけの遠出だ。

お陰で私は好きなだけ寝て、好きなときにご飯を食べる、疑似独り暮らしになった。病人だからどこのもいけないけど。

弱ってはじめて、本気で人に頼らないと、ダメだということに気づいた。私に付属していつも娘がいる。一人で寝込むのとわけがちがう。自分が子供だった頃、実家で寝込んでたときはただ寝てるだけでよくて……今わかるそのありがたみ足るや……。

そして、そんなとき、友だちや妹の「みるよ！」という優しさに驚愕する。二歳の娘をみるって、大分エネルギーいると思うんです。それを家まで来てくれて。妹も気軽にもう一泊したらなんていう。妹にも同じくらいの息子がいるのに。

妹の息子を仕事の間みたこともあるけど、なんなら妹うちに里帰りしたけど(実家は多忙だった)、まあ、こっちの負担感とか勝算を見込んで余裕ないときには断るし、なんとなく、どうしてもっていうなら、みたいなバランスをかってにとって、私のなかの最低限の日数にしていたような自覚があって。

そんななか、あっけらかんと、パッカーンと、さぁゆっくり休みなって、フトコロひらいてくれちゃうのって、すごいなと。

友だちだって数時間なのにその時間ぽーんと電車のって来てくれちゃうフットワークの軽さ、すごいなと。

なんだか、感動と反省をしたのでした。

夫も頑張って娘と行ってくれて、いつもお互い優しくないと言い合っているのだが(笑)、なんだかんだ、最後は優しくてありがとう。

それから、話をするたびに、「ママと一緒にいたい」としばらく抱っこで動かないのに、友人や妹や母や夫がいざ来ると、ぐっと気持ち切り替えていつも笑顔でバイバイしてくれる娘。
ほんとによくわかってる……。
いじらしいやら、切ないやら、かわいいやら、かわいそうやら、いろんな気持ちが入り交じって、こちらまで涙をぐっとこらえて、いってらっしゃいと送り出す。。

優しい人に囲まれて。ほんとにありがたい。
もっと回りの人に優しい人になりたいと思う一人の夜。
その前に元気な人にならねばと思う、一人の夜。
おやすみなさい。