2-3 きょうだいのアレルギーのこと、まさかの妊娠糖尿病で入院

●妊娠糖尿病の疑いでまさかの入院

 妊婦健診で、妊娠後期にかかろうとしていたころ、グルコースチャレンジという、糖負荷試験がある。ソーダ水を飲んでその後の血糖値の下がり具合をみるもので、高い状態が続く場合は、妊娠糖尿病の疑いがあるのだ。

詳しくは、国立成育医療研究センターのHPをご覧いただきたい。

 余談であるが、このセンターは日本の小児関連の研究の最先端を行き、かつ情報発信をしている貴重な機関だ。このブログのはじめに、でも触れたように、2年間で妊産婦の自殺が102人にのぼるデータもここの発表である。

 また、アレルギー研究に関しても研究・情報発信をしている。これまで、卵アレルギーなどは、除去が当たり前だったのが、新生児期からの保湿がアレルギーを防ぐの有効であること、離乳食の早い段階から少量ずつ与えるのがよいということ(すでに発症している場合は、医師の指示の下で、が重要)が研究でわかり発信していることも記憶に新しい。

「世界初・アレルギー疾患の発症予防法を発見」のリリースを参照してもらいたい。

  この、新生児期からの保湿の重要性は目から鱗だった。第1子出産の、母乳総本山的総合病院も、立派な小児科があるが、助産師さんからは「赤ちゃんはカサカサしていて皮がむけて当たり前なの。特に必要なんて生後1か月までいりませんよ」と言われて従っていた。第2子は退院後から、べったり保湿剤を塗布している。上の子も継続して塗っている。

  事実、上の子は、卵のアレルギーが血液検査の結果、レベル2で「除去しましょう」と生後6か月の際に言われたが、この成育医療研究センターのリリースをもとにほかのかかりつけ医に聞くと、ごく少量ずつ与えましょう、ということになった。実際、上の子はアレルギー反応を起こすことなく、大きくなった。そして、第2子も同様に、卵(卵白)のレベルが2なのだが、卵黄から始め、いまは卵白も食べられる。もちろん、大原則は、小児科が空いている時間、ごく少量から与えるが鉄則であり、私の場合は、ショックが出た時のために、身支度も終えていつでもでれるようにしてからやっていた。

 下の子に関していうと、生後7か月で与えたバナナでアレルギー反応が出た。かゆがり、全身にぶつぶつができて呼吸が浅い。すぐに病院にいって、薬を処方された。初めての食材は最寄の小児科が空いていて、加熱・少量が鉄則だが、私はついつい第2子で気を抜いてしまったこと、また、果物って加熱するものだっけ?と忘れていたことだ。基本の忠実であることは大事なことだ、とよくよく勉強になった。

 ちなみに、このアレルギー反応は、まだ入院中の外泊(家に慣らしで泊まる)の最中の出来事でかなり動揺したのを覚えている。小児科が空いていたよかった。

 さらに道がそれてしまうが、これらアレルギーの予防と完治に関する「常識」が間違いだったことを追ったNHKスペシャル取材班「アレルギー医療革命(文藝春秋)」は2015年発刊のものであるが、大変興味深く改めて、Nスペ班の製作スタッフのレベルの高さと予算の潤沢さ素晴らしいと思う。本書には、前述した、成育医療研究センターの研究結果が近々公表されるようなことをにおわすくだりがあり、やっぱり取材きちんとしているんだぁと思った。私もNスペで一度働いてみたい!無理な話だが。

 

 話を糖負荷試験に戻す。

第1子には、1回目にひかかったが、2回目の採血ではセーフだったのが、今回は・・・1回目、基準値からわずか1ポイント上回りOUT。はぁ、待合室で1時間待っている間雑誌を読まずに歩いていら、これひっかからないレベルじゃん!しかし、決まりか決まりだ。仕方ない。2週間後の予約で2回目のテスト。やっぱり1時間後血糖値はOKだったが、2時間後血糖値が、わずか2ポイント基準オーバーで・・

まさかの入院!!

指導だけではなく、検査・教育入院とは、さすが有名老舗産婦人科専門病院。正直、うざい、というか上の子どうしよう、が私の本心だった。最低でも1泊、検査でひっかかったら最大3泊4日。夫の出張もあるし・・・これはよい予行演習になるかも、私に陣痛が来た際、第2子分娩の入院中にどういう体制をとるか、いよいよ考える時が来た。

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