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図鑑よりも自然観察を!組織マネジメントは生物学にヒントあり

生物学を学ぶと、こんな言葉に出会う。
 
Study Nature, not Books!
自然を学べ。本ではなく!
   by ルイ・アガシー
 
たとえば自然の中で出会った生物が
図鑑に異なる形で載っていた時
「これは図鑑と少し異なるからダメですね」
とは言わないと思う。
 
図鑑が常に正解とは限らない。
事実、図鑑に載っていない生物や現象の方が多い。
むしろ複雑な自然が
本のサンプルに収まるわけがない。
 
 
これは組織マネジメントにも
かなり当てはまると思っている。
 
クライアントの組織変革ブランディングにおいて
チームをなんとか変えたいという幹部の方が
ぶつかる壁は「正解」探しである。
 
組織変革をする時のパターン化された
「正解」があるだろうから
ぜひ教えて欲しいというものである。
 
しかし組織は何か人工物のような
固定化されたものの集まりではなく、
日々変化している人間という
複雑な生物の集合体である。
 
組織課題を乗り越える答えは
書籍の中にあるわけがない。
 
 
 
解決の糸口を得るには
その組織自体をじっと観察すること。
 
生物学と一緒で
目の前の生物をよく観察し
起きている現象を捉えることから始まる。
 
大切なのは観察する力。
組織という生命体の中で
主観や感情をわきに置いて認知を上げる力。
 
 
 
クライアント組織に働きかける時に
我々が行うのは
書籍に記載されているような
パターン化された答えを提示することではない。
 
クライアント自身を取り巻く環境で
目的と状況に応じた適正な解を
ともに導き出すことである。
顧客の現場を理解することを
SANKOが大切にしているのもそれが理由である。
 
 
 
本の中の完璧な処方箋は万能ではない。
答えはその組織自体のうちにある。
それを引き出すのが我々の仕事である。
 
マネジメントは本に書いてある通りにならず。
自分を取り巻く環境の中にこそヒントがある。

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