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「エッセイ」右脳と右利きの手のひらが描く…#青ブラ文学部

毎朝、起きたい時間に起きる。
午前中は余程のことがない限り予定を入れないから、好きな時間に起きるって「自由」は最高に贅沢だと思う(まぁ、代わりに夜は眠くても好きな時間には眠れないんだけど 苦笑)
ベッドの中でうーんと両手を上げて身体を伸ばしたら、靴下を履いた両足をフローリングの上に敷いたホットカーペットの上に乗せる(冷え性だ)
一晩中、点けっぱなしだから暖かい。その暖かさが、

幸せだ。

右肩を軽く回してみる。
痛くない、動く、書ける。

幸せだ。

バッグを持って寝室からリビングに移動する(どうでもいいけど、皆さんバッグって何処へ置いてます?)
苦い珈琲を飲む。

幸せだ。

テレビドラマのスイッチをつけてワイドショーを観る。誰にも邪魔されずに自分が観たい番組を観られるのって、

幸せだ。

小さな幸せが私の周りには満ちている。

鏡を見て、昨日と変わらない自分を確認する。
あ、でも髪が伸びたから、そろそろ美容院に行こうか?髪が伸びるって生きてる証拠だ。

幸せだ。

でも、でも…
一番愛した人が隣に居ない。これは大きな喪失感だ。どんなに小さな幸せを積み重ねても、ぽっかり空いた心の穴は埋められない。

だから、私はスマホを握る。
其処に私の大きな幸せがある。
フォローした人達が居てくれる。自分の作品を発表したり、遊んでいたり、叫んでいたり…記事の後ろには必ずその記事を書いた人間が居る。
デジタルなのに温かい。

私は左の手のひらにスマホを持って、右の手の指でスクロールして辿っていく。

さて、そろそろ今度は私が書く番だ。

私の右脳が描き出す妄想の恋は誰にも邪魔する事は出来ない。右の手のひらの中に「恋」を握りしめて、薬指が動き出す。

どんな濃厚なセックスをしようが、
不倫をしようが、
人を何人殺そうが、

誰にも咎められない。
15センチ☓7センチの中に綴られる私の世界は自由だ。

空想でも想像でも妄想でも、
私の手のひらに握られた恋は自由に羽ばたいていく。
どんな展開になるの?
どんな結末が待っているの?

手のひらの中でだったら、亡くなった主人だって蘇らせる事が出来る。


さぁ、今日も恋を始めよう。



山根あきらさんの企画に参加させて頂きました。
主旨と違っていたら、#を削除します。
いつもお世話になります。よろしくお願いしますm(__)m










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