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フリークライミングと出会って(100年の自画像)

学習院大学山岳部 平成12年卒 小川彩(旧姓:山根彩)

簡単にはあきらめないねばり強い性格が合っているのでしょうか。
自分の持っている技術と精神力をぶつけて、華麗なムーヴで垂直の壁を登っていくフリークライミングに、今一番楽しさを感じています。

私の岩登り初体験は三つ峠。白い霧の中にそびえたつ壮麗な姿と、黒い岩肌を見た時には、想像もつかない世界への好奇心でゾクゾクしました。ホールドの掴み方や、立ちこみをまったく知らないものだから、期待通りにはいかず、一時間以上をかけてやっと登りつめた程でした。

それでも自分の技術を高めたいという向上心にかられて、帰ってから一週間というものは練習の毎日でした。

練習を重ねてグレードを上げていくにつれ、登りたいという欲も強くなり、本当にフリーがおもしろいと感じる様になりました。

私がフリーに興味を持った理由には、フリーは他人がやらないマイナーで、かつ新感覚のスポーツがというところにあります。

テニスのストロークに細かいフォームがあるように、普通のスポーツ同様、フリーにも様々なテクニックがあります。

けれどもフリーでは、個人の体格差と技量によって自分に合ったムーヴを探して、それぞれ個性的に自分のクライミングを作り上げていきます。

加えてフリーにはルートのグレード付けにより他人との比較が容易にできるなど、「見せる」新体操的要素がある点で沢登りなどとも異なり、またそこに面白さがあるのだと思います。

山岳部に入ってフリーを始めてから、身体も少し逞しくなり、手足の傷も絶えることがありません。

女らしさを残さなきゃ、と思いつつも、カラビナが触れ合う金属音に喜びを感じながら、人口壁に通ったりしています。

様々なムーヴを学んだ今、約4カ月前の初めての岩登りで自分がどう登ったのか全く覚えていません。それでも、私を感動させ、興味を持つきっかけを与えてくれた、壮麗な三つ峠の岩場は忘れられません。そういうステキな岩場にこれからも沢山登っていきたいと思っています。

ヨセミテ ハーフドーム、ルート途上で休憩をする小川彩(旧姓:山根彩)
ハーフドーム スネークダイク2ピッチ目のトラバースをリードする山根。あまりの高度感に皆悶絶しそうになる。
ハーフドーム スネークダイク3ピッチ目をリードする内野。スネークダイクはハーフドームの最も易しいルートだが、支点がなくて恐怖しかない
ハーフドーム・スネークダイクを登り切って叫ぶ内野。アプローチで6時間、登攀に7時間もかかり山頂に着いたら日が暮れた。
スネ―クダイク終了時の柴田。リードをほとんどこなし頼りになる現役メンバー。ハーフドームの下山は一般道だが、薄暗いなか岩がツルツルした急なはしごを下るのは、かなり怖かった。
スネークダイク登攀終了時の笑顔の山根。登頂後、真っ暗闇での下山も超ハードだった。途中のキャンプ地で一夜を明かす。

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