ろんくん

文芸編集者14年。いまはIT企業のWEB編集者。 編集者・ライターのエンタメ備忘録。読…

ろんくん

文芸編集者14年。いまはIT企業のWEB編集者。 編集者・ライターのエンタメ備忘録。読書・映画・ラジオの記録。

最近の記事

愛の歌を聴いた人

家族の物語「Code あいのうた」を観た。今年のオスカーの有力候補だという本作は、サンダンス映画祭でも史上最多の4冠を獲得している。原作は2014年のフランス映画「エール!」。聴覚障害を持つ家族の中で生まれ育った健聴者の少女が、歌手になる夢を家族に理解してもらおうと奮闘する姿を描いた映画だ。 今回も基本的な設定は同じ。しかし舞台をアメリカに移し、家族は漁業を営んでいる。主人公のルビーは高校生だが、学校の前には船に乗り、家族の漁を手伝っている。健聴者のルビーがいなければ、船は

    • 90歳イースト・ウッド。コロナを超えた新作

      最新作はコロナ禍での撮影今日公開された『クライ・マッチョ』は巨匠クリント・イーストウッド監督の監督生活50年、40作目を飾る記念作だ。近年減っていた監督・主演を務める作品で、役者イーストウッドファンも楽しめる作品になっている。撮影はコロナ禍の中、厳重な感染対策を施しながら行われたようだ。イーストウッドは1930年生まれで今年92歳。あのジャン=リュック・ゴダールと同い年だ。 元カウボーイのわかりやすいロードムービーストーリーは至ってシンプル。カウボーイで元ロデオのスター選手

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