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出来ないのに出来るって言っちゃう癖がある人

今日のテーマは、「出来ないのに出来るって言っちゃう」です。
僕もその癖がありますが、際立つことが最近多いなあと思うのでそのことについて書いてみたいと思います。

事例1.自爆

「今の仕事がそろそろ一つの区切りを迎えます。次のキャリア考えたい」と言うので、とあるスキルの入り口についてリモートで指導しました。すると、次に会ったときに「あの後ずっと打合せ続きでまだ出来てません」次に会ったときに「そろそろ進めなきゃやばいんです」。
その後、連絡無し。
それまでは普通に挨拶とかSNSでの連絡とかしてたのに、音信不通・・・
え?僕何かあなたに求めてたっけ?
出来ないなら出来ないでいいけど、勝手に自爆して、「あれ、なんかこっちから連絡するの気まずいけどなんじゃこれ」ってなってます。
一応僕も時間をかけて指導したんだけどなあ。
いつも「いつでも連絡くれたら、やるときにまた同じ質問してもいいんだよ」と伝えてますが。
まあ、そんなことしてるから現在のキャリアでも自爆しているんだろうなあ。と思いつつ。ご健康でいてください。

事例2.新しい活動のせい

「事業がうまくいってなくて、なんとかしたい」
と言うのでコンサル開始。
なるほどなるほど。そりゃ確かに仕事が手についてないなあ。
これまでの事業再生の中で結構多いのが、「両手に荷物がいっぱいなのに次々と荷物を載せちゃう癖」みたいなものがあります。
その時に僕が伝えるのは、「そっと荷物置いてからじゃなきゃ載せちゃだめだよ」です。
中にはそれで一気にタスクが処理できるようになって手空きが出来るようになる人が居ますが、今回はそうじゃない側でした。そう。
「コンサルが忙しい」と本業にフィードバックし、自爆。
「え、打合せ以外なんかしてるっけ」と思うんですが、そうであればあるほど、どちらにもいい顔して自爆。
そうか。こんなにちょびっとだけの時間でもそうなるのか。そうかそうか(汗

事例3.新規事業の弊害

とある会社さんが、本業がもう過去の遺産ばかりで結構不満の山、という状態でした。
そこで始めた新規事業。僕がスタートダッシュをお手伝い。クラファンや初期スタッフを収集して顧客も獲得。
一気に新規事業が華々しいデビューをしました。
しかし問題はそのあと。
経営者が本業とそのスタッフをボロカスに言って、新規事業ばかりに。
売上構成比19:1の、1の方に時間のほぼすべてを投下。本業の売上がガタ落ち。スタッフの離間も加速。
そりゃそうだ。
社長に対して「お前」呼ばわりの本社事務所と、高校生と大学生バイトだけの新規事業の事務所。どっちが居心地いいか。
んなこたわかってる。でも、新規事業での良い所を本業にフィードバックしたり、交流させることで融和させるのが目的だったのに、売上激減し既に沈没寸前。
僕でもそうするわ。そして
「これでよかった」
と言ってるけど、銀行はそんな風に全く思ってくれるわけもなく。

さて、事例三つ。
どれもこれも、「出来ないなら出来ないでやらなきゃいいのに」って事でした。あらかじめ結果を予想して促していたのに、「やりたい」というのでやったんですが、結果、全体として余計悪くなる。

新規事業は楽しいけど弊害がある

新規事業は楽しいです。
一気に逆転する可能性があります。
でも、工数が多く、売上低く、そして時間が経過するのは全く平等。そして楽しい。現実を見なくていい。
ゆえに本業を軽視しがちとなります。
そして、3か月・半年もすればその現実を直視せざるを得ません。その時、時間の経過が重くのしかかります。
夏休みの宿題を残り三日で着手しようとするようなもんです(僕は体験済)。

まとめ.まず引き算をして、やることやれ

ほぼすべての原因が「出来る事を順番にやるが出来ていない」事によります。そもそものお手伝いをする前からの状況が、新しいものをやる事によって拍車をかけてしまった事例ですね。
さらにお手伝いを行っていなければ単純に「本業じゃない事」をやり続けて最後までグダグダ放題だったはずです。事例1は単純に「何も起きてなくて連絡出来なくなってるだけ」で、2と3は実は結構選択枝が増えたという意味では順調。ただ3は致命傷にならなきゃいいけどなって状態です。
新規事業や新しい取り組みは、やはり習慣化するまではストレスがかかります。もちろん、その時にそれを「やったことのある人」にアドバイスもらいながら進めることはオススメしますが、それによって主たる売上を稼ぎ出している既存事業に対しての批判に繋がったら良くないですね。
新規事業にはかなりの工数がかかります。
6ひく6はゼロ。ただでさえ残りリソースが1しかないのに、新規事業したらマイナスになるに決まってる。そんな事なのにあまり計算できない人が多いのかもしれません。
「出来ないのに出来るって言っちゃう」は、そこから生まれます。
この事例は僕の知り合いの事例ですが、皆様の身の回りや、皆様自身でも同じことが起きているかもしれません。
仕事がはじまる前にまず、「リソースが足りるっけ」とか、「前と同じ事にならんかな」ということを考慮して、それからスタートしてみてください。そうすることできっと「新しい事やる前にまず今残ってるタスクやっつけるか」となるはずです(汗

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