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天津武術学習記 5

 途中でタイトルを少し変更して前回から“天津武術学習記”となりました。

 さて、鉞を習えるようになったので、まず淘寶で鉞を購入しましたが、そこで一つ問題がありました。それは刃こそついていないけれど、こいつを持って電車(地鉄)に乗れないんじゃないかという事でした。私は公共汽車つまりバスと地鐵を乗り継いで南開大學に通っていたのですが、なぜってバスに慣れてなかったのと地下鉄は時間通り来るので安心だったからで、すっかり地下鉄依存していたわけでした。

 さて、この鉞を持って地下鉄に乗れるか試してみるのはあまりにリスキーなので、路線を調べてバスを乗り継いでいくと、片道一時間四十五分くらいかかる。地下鉄を入れると十分くらい早く着くのですが、もうこの際それは気にしないで、とりあえず持って行って練習すべきと考えました。なのでバスに乗って南開を目指しました。

 着いてみると、もう買ってきたのか!と驚かれました。

「いくらでどこで買ったの?」

という、中国トークがさく裂して皆大変盛り上がりました。その時にタオバオで買ったと言ったら、あるご老人が

「他淘宝儿买的」

といったのが印象的でした。天津は北方方言なので儿化音もぼちぼち強いのです。こういった方言も覚えなきゃいけないのかな?と思いましたが、そもそも標準中国語を覚えないと何も始まりません。

その後は何事もなく初めての鉞の練習が始まり、ほかに何人かいた先輩方と一緒に習い、その後先輩方はご自分の練習をして、私は一人鉞を練習しました。帰る時に鉞を持って地下鉄に乗れるか?と聞くと無理だと言われたので、やはりバスで帰ったのでした。

 ここから先は余談です。


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