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"自家製"の誘惑〜りんごジャム〜

自家製、という言葉に弱い私。


自家製の梅酒、自家製のチャーシュー、自家製のパン、自家製の甘露煮…

かなりざっくり言えば、基本的にお店で既製品が売られているものを自分で作ったら、自家製と呼べると思います。
なので『自家製』という言葉には「料理上手」のみならず「丁寧に暮らしている」というイメージが付加される気がします。

自家製=美味しい、というわけではなく、むしろ、お店で売ってるものを素人が作るのだから、思ったような味が出せないということも多いのですが、それでもこの言葉には何かしら魅惑的な響きがあります。作る過程が楽しい、ただそれだけの理由で、いろんなモノを手作りしたいという気持ちが湧いてきます。

お手軽だけど自家製


では、この世で一番手軽に「自家製」と名乗れる食べものはなんだろうか?と考えたとき、それはジャムではなかろうかと、わたしは思うのです。

果物と砂糖と鍋があればできて、難しい技術も必要ない。瓶詰めにしてラベルを貼れば、立派な自家製ジャムと呼べるのではないでしょうか。

例、リンゴジャムを作る

お手軽に自家製ライフを楽しみたくて、
先日もリンゴジャムを作りました。

(ちなみに、リンゴは実家から送られたもの。
私の故郷は東北の田舎町で、少し車を走らせれば、リンゴ畑が広がる、のどかな場所です。)

まず、りんごは皮をむき、四つ割にしたものをさらに薄くスライス。紅玉なら皮付きで煮ると可愛いらしい赤いジャムになるのですが、これは紅玉ではないし、綺麗に赤色になるかわからないので、皮をむきます。

なぜかリンゴの皮ばかりの写真

そして、レモン汁と少量の水と共に、鍋で炒めます。少しずつしんなりして、リンゴの甘い匂いが立ち込めます。

ガンガン炒めます

リンゴが鍋の中でクチャっとなって、形を留めているのもあれば潰れているものもある、そんな状態にまでなったら、お砂糖を入れます。

このくらいの状態でお砂糖をイン


今回参考にしたレシピはきび砂糖を使っていたのですが、あんまりきび砂糖を大量に使うのはもったいないので、私はきび砂糖と上白糖のハーフアンドハーフにしました。

砂糖を入れたら、さらに炒めてさらに煮詰めて。
ツヤが出て、なんとなくジャムっぽくなってきました。

どんどん煮詰めていきます

私だけなのかもしれませんが、ジャムを手作りすると、大抵、市販品のようにしっかり潰れた状態にはなりません。果物の形や、果肉感が残った状態になります。木べらで潰せば良いのかもしれませんが、、まあ、これはこれで手作りならでは、と思っています。

アクをとって煮詰めればもうジャムは完成です。

瓶詰めで“自家製”感アップ

煮沸した瓶(市販のジャムの瓶を洗っておいたやつ)
に詰めれば、立派な自家製ジャムの完成。私は白無地のマスキングテープに油性ペンでラベルを作ります。

瓶を煮沸。地味に好きな作業です。

きび砂糖を使うと、味がまろやかになる反面、色が茶色っぽくなるので、今度は上白糖だけで作ってみると、リンゴの中身の黄色が際立ちました。


ふー、できたできた。
ものの1時間くらいで完成ですが、なんとも言えない充実感です。分量はかなりテキトーに作りましたが、それなりにちゃんと出来上がるのも、ジャムのいいところです。

問題はこんなにたくさん作ったジャムを、
ほんとに食べ切れるかということです。


我が家の朝ごはんは圧倒的にごはんが多いのでした。





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