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街角のスパイシー〜インドカレー屋考察〜

家から歩いて2、3分のところにインドカレー屋さんがあり、昼ご飯を作るのがめんどくさいときなど、よくテイクアウトします。


店員さんは外国人。ナンがやたら大きい。
特別流行ってるお店ではない。目立ってもいない。でも、気付いたら結構長いこと商売をしている。そんなカレー屋…




こういうカレー屋さんって、
日本の至る所にありそうです。

例のでっかいナン


私がなぜそのカレー屋を利用するのかといえば、単純にそこのカレーが美味しいからということに尽きます。私はどちらかといえば、欧風カレーより複雑なスパイスの味のするインドカレーが好きなので、たまに無性に食べたくなるんですよね。


なぜ商売として成り立つのか?


でも、その店はお客さんが多いわけではありません。店内が広いというのもあるけど、いつも割と空いています。しかし、コロナ禍も乗り越え、商売としてちゃんと成り立っているようです。

こういうことを不思議に思うのは私だけじゃないみたいで、ネットで調べると、その手の記事がごまんと出てきます。みんな、インドカレー屋の数の多さや、なぜ商売として成り立つのか疑問に思っているみたいです。


調べた限りでは、

・居抜き店舗を使う
・必要な道具や器具が少ない
 →低コストで出店ができる
・材料の原価率が低い
・香辛料は日持ちするので食材のロスが少ない

といったことが、挙げられるようです。
なるほど。


また、インドカレー屋だから、経営しているのはインド人だと思っていたけれど、本当はネパールやバングラデシュの方が多いらしいです。


常連だけど会話のない店


そういえば、私は近所のカレー屋が、どこの国の人がやってるのかを知りません。
今までちょくちょく行ってるのに、店員さんと話をしたことがないのです。

それはなぜかというと、理由は単純で、カタコトで何を言ってるのかわからないから…

通い始めた当初、カレーの味について質問したのですが(色んな種類のカレーがあるので)、一生懸命喋ってくれるけど、ほぼ何を言っているのかわからない…!笑


とりあえず適当に頼んだら、美味しかったのでよかったのですが、それからあまり質問しなくなりました。


でも、これがかえって良いのか?と思ったり。


食事に集中したいという人にはうってつけ


日本語が流暢ではない店員さんだと、サービスを期待しすぎません。言葉が通じなければ、ややこしいクレームも伝えようがありません。
たとえメニューの間違いがあっても「ま、しょうがないな」という気持ちになります。


また、外国人のスタッフだと、積極的に仲良くなろうとするお客さんも少なそうです。つまり、変に常連ぶって偉そうになる人や、騒いだりする人もいないということ。みんな適度な距離を保つから、快適なんですよね。

(すごいフレンドリーな外国人スタッフがいる店もあるとは思います。そういう店はコミュニケーションの楽しさを売りにしてるから、それはそれで、もちろん良いと思います。)



その店に行くと、みんな、淡々とカレーを食べている感じがします。食事に集中している雰囲気と言いましょうか、仲間内で会話はしてるけど、なんか静かなんですよね。


注文する、料理が出る、それを食べる、お金を払う、シンプルです。




そういう部分も、私は好きなんでしょうね。



映えを狙ってもないし、変な売り込みもない、ただ、淡々とカレーを食べる場所。


そういうものを求めてる人が意外と多いから、インドカレー屋は廃れないんじゃないかな、と個人的には思うのでした。





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