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「幼稚園の先生が働いていること」に気がついた幼稚園児の息子

息子が幼稚園年長になって、幼稚園の預かり保育を利用するようになりました。預かり保育は、幼稚園の保育時間後に延長保育を希望する家庭が利用できるものです。(預かり保育の制度は園によって様々です。)息子の園では預かり保育の時間はクラスの担任の先生ではなく、預かり保育の先生が担当します。

初めて預かり保育を利用した日のこと。息子を預かり保育の教室に迎えに行き職員室の横を通りかかったら、息子の担任の先生が机で事務仕事をしている姿が見えました。それを見た息子が「先生、まだ幼稚園にいたんだ!おうちに帰ってなかったんだ!」と驚いていました。どうやら息子は、自分達が幼稚園から帰ったら担任の先生は帰っていると思っていたようで。(というか、先生が園児の降園後にどう過ごしているか彼は考えたことがなかったかもしれません。)そんな彼に「先生達は子ども達が帰った後も『お仕事』をしているんだよ。」と話をしました。

そして、2回目の預かり保育を利用した夜、息子が私と夫にこう言いました。「毎日預かり保育にして?」と。理由を尋ねると「先生のお仕事のお手伝いをしたいから。」と。前回の預かり保育で保育時間の後に担任の先生が「お仕事」をしていることに気づいた息子、2回目の預かり保育の時間に自分の担任の先生が一生懸命「お仕事」をしている様子を見ていたようです。「先生のお手伝いをしたかったけど、先生に何て言えばいいかわからなかったの。」と息子が言うので「そういう時は『何かお手伝いありますか?』って先生に声をかけてみたらどうかな。」って彼と話をしました。

息子が「幼稚園の先生が働いていること」に気がついたこと、担任の先生のお仕事のお手伝いをしたいという気持ちの芽生え、そしてお手伝いをしたいという気持ちが自発的に芽生えるような関係を担任の先生と築くことができていること・・・

とても些細なことだけれども、息子の心の成長を感じて、胸がいっぱいになった出来事でした。


私にできることはほんの些細なことですが,何かこころに響くことばがあったなら,何かお役に立てることがあったなら,嬉しく思います。