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アムステルダム・パリ旅行記      第二話 夢の国と車道の刺客

さて、一年越しのトラウマを克服し、飛行機に乗ったわけですが。

離発着では若干の飛行機恐怖症に嫌な汗を手に握りしめ(だって、あの急にギュイーンと本気出してふわっと地面から離れる感じ、怖くないわけないじゃないですか)。機上では前日の寝不足を解消すべく映画なども見ずにほとんど寝てしまいました。しかし、飛行機といえば機内食。
実は今回、私は機内食に試しにヴィーガン食を頼んでおりまして、どんなものかとちょっと楽しみでした。行きは写真を撮るのを忘れてしまったんですが、確か豆腐が入ったラタトゥイユ的なものがパスタにかかってるメインディッシュと、フレッシュなサラダ、フルーツに植物性ヨーグルトなどで、なかなかおいしかったです。昔の機内食よりずっとおいしい。というか、機内食って基本、おいしいとかまずいとかというより、なんだか非日常な味ですよね。あのマズウマというか、飛行機でしか食べられない感じがわたしは楽しかったりしたものですが、今回の機内食は、サラダやフルーツなど生鮮食品がかなりおいしくて全然マズウマじゃなく、普通においしかったです。何か時代の進歩を感じましたね。けれど、世界中で毎日飛んでる飛行機から出る使い捨てのフォークや食器など、パッケージのゴミ、結構ばかにならなそうだなあとも思ったり。飛行機自体の環境負荷も高く、昨今話題のスクールストライキのグレタ・トゥーンベリさんは飛行機に乗らない主義なのも有名です。まあ、わたしも人生で飛行機に乗るのは数えるほどしかないんですが、悩ましいところです、うーん。と、昔に比べて環境問題がちょっと気になる、しかし自分の行動も矛盾に満ちてて、悩む今日この頃なんです。

というわけで、つつがなく10時間ほどの空の上を過ごしまして、現地時間で夕方4時ぐらい。着きましたよ、アムステルダム、スキポール(スヒップホル)空港。

トイレに行くと、簡潔ですてきなデザインなのですが、気づいたことが。
何もかもが背の高い人用に出来ている。洗面台も鏡も高い位置。便座も
当たり前ですが足ぶらぶら。さすが平均身長世界一の国。

手洗いも位置が高い。鏡も。

空港から市内には、直通電車で15分ほど。なんとかチケットを販売機で買い、乗り場を探して乗り込みました。窓の外には端正で近代的な郊外都市、オフィス街。

そして着きましたのが東京駅の親玉のようなアムステルダム駅。

ホテルは地元のすてきなこじんまりとした隠れ家ホテル、なんて洒落こみ
たかったのですが、土地勘もなく旅行慣れしてないのでそんな無謀な高望みはせず、安心の駅横王道ビジネスホテル、IBISアムステルダムにしました。
駅を出て右に行くとすぐ隣なのですが、ここで思わぬ洗礼を。
駅とホテルの間に小さな道があるのですが、ものすごい勢いで自転車の群れが絶え間なくかっ飛ばしてくる。自転車無双の街の洗礼を早くも受け、全然渡るタイミングがつかめず焦りました。

ホテルに着くと、インターネットですでにチェックインは済ましていたのですがロビーにそれらしいカウンターっぽいものもなくフロント係的な人もいない。あれ?と思うと、超カジュアルなお客さんがなにやら笑顔で話しかけてくる。むっ、フレンドリーに見せかけて何かたぶらかしてくる感の…!?などと旅人警戒心maxで失礼な事を思ったら、よく聞くとなんとこの人がフロント係さんだったのです。本当にまったくホテルの人風の雰囲気がないステルスフロント係でした。という訳で人をむやみに疑う自分を恥じつつ、鍵をもらい、部屋へ。

このホテルの面白いところは、駅の真上に建っているので棟と棟を行き来する通路が駅をまたいでいるのです。なので、この眺め。

空中散歩気分(たいしたことはない)。

客室は、広くはないですが、清潔だし過不足なく快適です。(ただしバスタブはないです。まあ、なくても部屋も暖かいし、特に困りませんでした) 

荷物を置き、さっそく夕闇に沈みゆく市内を食事がてら散歩してまいりました。

ちょうどクリスマスイルミネーションが始まった頃、異国の夜は楽しく儚い夢のように輝いておりました。ああ、知らない所って、どうしてこうも楽しいのだろう!

散歩といえば、買い食い。歩くとすぐにフリッツ屋さんを発見。

勢いで山盛りのフリッツを食べてしまいましたが、帰る前に夕飯も取ったほうがいいかな、という事になり、入ったレストランで頼んだビーンズサンドにまた山盛りのフリッツが付け合わせに出てきて四苦八苦しました。そんなこんなでしたが、ビールを飲んで無事帰り、明日に備えて眠りにつくのでした。

ビール最高!

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