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元道職員SOGIハラ訴訟原告 地元テレビ局の取材対応メモ

質問①佐々木さんが性的マイノリティと認識したのはいつごろか
回答①自分がLGBTs、性的マイノリティであると自覚したのは思春期の頃です。気づいたら好きになる人、ドキドキする相手が同性でした。「性別違和」は子どもの頃からありましたが、大人になってから、より自覚するようになりました。先日、アーティストの宇多田ヒカルさんが「(自分は)ノンバイナリー」とカミングアウトされましたが、同じような感覚だと思いました。

質問②パートナーといる時間が佐々木さん自身にとってどのようなものなのか
回答②パートナーは私にとって「唯一無二」の存在です。他に代わる物や人はありません。お互いに以心伝心で通じ合えたときは、とてもうれしいです。でも、二人とも個性が強いので、ぶつかり合うことも度々あります。それは、けんかではなく、本音で語り合いたい、わかり合いたいという思いからくるものです。

質問③道職員である時に扶養手当などの支給を認められなかったことに対して思うこと
回答③給与条例や被扶養者認定基準では、「事実上婚姻関係にある者」に認められるはずの扶養手当や寒冷地手当の増額支給について、パートナーが同性であるという理由だけをもって、制度から排除されたことに納得がいかない。私は、何度も関係部署とやり取りし、書類を提出し、事実婚、内縁関係と同等に扱って欲しいという要望書を提出したのに、無視された。どうして理解してもらえないのか、という思いが強いです。

質問④「人権」が侵害されていると思うこと
回答④私も以前はそうでしたが、社会的に少数である人々、マイノリティは、あきらめることに「慣れさせられている」と感じます。一方、社会的に多数である人々、マジョリティは、そのことを「当然」と感じるようになると思います。私は社会福祉士として教育されてきました。だから、常に個人の尊厳、多様性の尊重、公正な社会のあり方。そういったことを考えています。この裁判を機に、みなさまにも一緒に考えていただければと思っています。

質問⑤初公判に向けた思い
回答⑤今回の件については、昨年11月に加藤弁護士に相談して以来、何度も弁護団と打ち合わせてきました。弁護団の方々には本当に感謝しています。そして、これまで、この件で、パートナーには本当に、精神的な負担をかけてしまったことを、申し訳けなく思っています。札幌地方裁判所の裁判長や裁判官には、人権を守る「法の番人」として、明確な司法判断をくだしていただきたいです。

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