さっぽろ大通内分泌クリニック

「友達や家族に紹介したくなるクリニックに」そんな気持ちで2024年5月に開院します。糖…

さっぽろ大通内分泌クリニック

「友達や家族に紹介したくなるクリニックに」そんな気持ちで2024年5月に開院します。糖尿病・甲状腺を中心とした内分泌疾患のほか、先代に引き続き女性をトータルに幅広く診療する「女性外来」も併設 http://sapporo-endocline.com

最近の記事

2024年9月までに打って!HPVワクチン無料接種の時期迫る!

はじめに:HPVワクチンって何? HPV(ヒトパピローマウイルス)は、世界中で広く普及しているウイルスで、特に性交渉を通じて感染することが多いです。このウイルスは、子宮頸がんの主要な原因となるのですが、予防接種によってそのリスクを大幅に減らすことが可能です。 重要なお知らせ:初めて接種なら2024年9月までに 現在、1997年4月2日から2008年4月1日生まれの女性に対し、HPVワクチンのキャッチアップ接種プログラムが提供されています。これは、過去に接種の機会を逃した

    • 紅麹サプリを巡る問題に思う:サプリメントに対する理解と慎重な選択

      はじめに サプリメントは今や、私たちの生活に深く根ざしています。友人からのおすすめや、医療機関への受診をためらう中で、「これさえ飲めば健康になれる」と期待を寄せる人も少なくありません。実際「先生、○○というサプリ、飲んでも良いですか?」と聞かれることも多いです。しかし、体に良いと考えられるサプリメントを適切に選ぶには、ちょっとした知恵と注意が必要です。 サプリメントの選択:迷路にいるようなもの 体に良さそうなうたい文句を並べるサプリメントは星の数ほどあり、本当に自分に必

      • 三大栄養素の知識で効率よくダイエット:PFCバランスについて解説!

        ダイエットで食事の調整は必須になりますよね。特に三大栄養素であるタンパク質(Protein:P)、脂質(Fat:F)、炭水化物(Carbohydrate:C)のバランスについて知ることは非常に重要です。ここではPFCバランスについてわかりやすく解説していきます。この知識を持つことでより効果的なダイエットや健康的な生活を送ることができるでしょう。 1. PFCバランスとは? PFCバランスは、私たちが日々摂取する三大栄養素であるタンパク質(Protein)、脂質(Fat)、

        • 生理痛は我慢しないで。病院でピルの相談をしてみよう。

          多くの女性が毎月のように直面する生理痛。「生理痛は普通だから我慢するもの」と思っている人も多い印象です。しかし、実はこの生理痛放っておくべき「普通の」状態ではありません。特に、日常生活に支障をきたすほどの痛みを伴う場合は、「月経困難症」という病気の可能性があります。そんな月経困難症の治療法の一つとして、ピルを用いた治療があります。今回はピルとはなんなのかについて簡単に紹介します。 ピルって何? ピルと聞くと「避妊」目的で使うイメージを持っている人もいるかもしれません。ピル

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          メンタルにも影響!?甲状腺ホルモンの影響力について

          はじめに 甲状腺ホルモンは、首にある甲状腺という器官によって生成され、代謝を調節する重要な役割を果たします。しかし、その影響は代謝にとどまらず、私たちのメンタルにも大きく関わることをご存知ですか?今回は、甲状腺ホルモンの概要からメンタルへの影響、そして特に女性に多い甲状腺機能の異常を伴う病気について、わかりやすく解説します。 1. 甲状腺ホルモンの基本 甲状腺ホルモンは、主に二つのホルモン、T3(トリヨードサイロニン)とT4(チロキシン)から成り立っています。これらは私

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          中性脂肪って糖質とアルコールが上げるんだって!

          はじめに 現代の食生活は多様化し、手軽に高糖質、高カロリーな食品を摂取できるようになりました。また、社会的な飲み会などでのアルコール消費も避けられないものとなっています。しかし、これらの生活習慣が中性脂肪の上昇を招くことは、多くの研究で知られています。働き盛りの皆さんにとって健康管理はキャリア維持・向上のためにも重要です。この記事では中性脂肪を上げる糖質とアルコールの摂取に関する機序と、日常生活で注意すべきポイントについて解説します。 糖質を摂りすぎるとなぜ中性脂肪が上が

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          動脈硬化を早期に見つけ出す: CAVIとABIによる診断

          動脈硬化は、血管内の狭窄や閉塞を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中など重大な健康問題のリスクを増大させる状態です。この症状を早期に発見し、適切な対策を講じることは、長期的な健康維持において非常に重要です。そこで重要な役割を果たすのが、CAVI(心臓足首血管指数)とABI(足関節上腕血圧比)という二つの検査です。これらの検査を通じて、血管の硬さや狭窄、閉塞の程度を評価し、動脈硬化の早期発見に繋げます。 血管の状態を診断する重要な指標: CAVIとABI 両手、両足の血圧を測定し、

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          歯周病治療で血糖値は下がります。かかりつけ歯科医を見つけよう!

          国も本腰入れた?歯周病と糖尿病の深い関係とは 糖尿病と歯周病は互いに影響を及ぼし合うことが近年の研究で明らかになりました。この重要な発見を受けて、令和6年診療報酬改定において糖尿病患者の歯周病治療の促進が具体的に盛り込まれました。これは、歯周病と糖尿病の密接な関係に、国が積極的に対策を講じる姿勢を示しています。 今回は意外と知られてない歯周病と糖尿病の深い関係について説明します。 歯周病とは何か 歯周病は、成人の歯を失う主な原因であり、プラークや歯垢が主な原因です。この

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          骨粗鬆症っていつからチェック?ベストなタイミングについて

          骨粗鬆症は、骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。多くの人が無症状で進行するため、骨折してしまってから初めて発見されることもしばしば。このため、適切な骨粗鬆症検診を受けることで早期発見と治療が可能となります。ここでは、骨粗鬆症検診のタイミングと頻度について解説します。 女性は最低でも50歳ごろから、男性は70歳超えたら一度はチェック! ■女性>男性で骨粗鬆症になりやすい 一般的に、女性は更年期を迎える50歳頃から、男性は70歳から骨粗鬆症検診を受けることが推奨されます。

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          【激痩せ】で骨粗鬆症に!?:過度なダイエットが骨を蝕む

          10代〜20代は骨密度を最大にするための重要な時期です。「激痩せ」を目指す過度なダイエットは、年齢が重なると骨折しやすく老けた体になってしまうことが知られています。今回は若い時期の過度なダイエットが骨密度にとって悪影響となり、将来の骨粗鬆症リスクが高まる可能性があること、若い時に綺麗な体づくりを目指すための適切な体重について説明します。 過度なダイエット=栄養不足が骨にも影響する 過度なダイエットや極端な食事制限は、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の健康に必要な

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          それって骨粗鬆症では!?: 初期症状とその対処法

          骨粗鬆症を発見するきっかけは、多くの場合、自覚症状がほとんどない状態から始まります。検診で見つかることもしばしばです。骨粗鬆症の典型的な症状としては、骨がもろくなり、軽い力や転倒で骨折しやすくなることが挙げられます。なかなか見えづらい骨粗鬆症の初期症状ですが、典型的なものについて紹介し、その対処法について解説します。 骨粗鬆症の初期症状は見えづらい 痛みや違和感がある時点で骨粗鬆症が進んでいたりすることも 骨粗鬆症は初期には症状が現れにくいですが、軽い骨の痛みや筋肉の

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          糖尿病は「血管の病気」:心血管疾患との関係

          「糖尿病という名前、名前のままだと尿に糖が混じってる状態で、結局何が問題?」というご意見をよくいただきます。今回は「糖尿病は血管の病気である」ということを解説します。特に糖尿病と心血管疾患の関係について、わかりやすく説明します。 糖尿病が動脈硬化を進め、心血管疾患のリスクを高める 血糖値が異常に高いと、尿から糖が混じるようになります。数字で言うと血糖値が160〜180mg/dLを超えると尿に糖がでてくるといわれています。そしてその状態が続くと動脈硬化を引き起こし心血管疾患

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          食べ物だけじゃない!?血糖値を上げる原因「ストレス」について解説

          血糖値を上げる原因は、食事だけだと思っていませんか?もちろん食事は血糖値に大きく影響しますが、実はストレスがかかっている時も血糖値は上がってしまいます。今回は日常生活において血糖値を上げる「ストレス」とはどんなものかについて解説し、血糖値を上げるホルモンを理解することで、血糖値を安定させる生活の仕方について解説します。 そもそもストレスって何? ストレスとは外部からの刺激などによって体の内部に生じる反応のこと。 その原因となる外的刺激(ストレッサー)とそれに対する私たちの

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          HbA1c(ヘモグロビンA1c)が高いと言われた:数字でわかる重症度

          糖尿病の検査でよく登場するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、私たちの体にある赤血球に含まれるヘモグロビンという物質が、血液中の糖とくっついてできるタンパク質の一種です。このくっつく度合いは、過去1〜2ヶ月間の私たちの血糖値がどのくらいだったかを示してくれます。赤血球の寿命は約120日ですが、体内には常に新しい赤血球が作られ、古いものは壊れるているため、HbA1cは特に最近2ヶ月の血糖の平均値をよく表しています。この数値は食事の直後のような一時的な変動には左右されず、日

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          「さっぽろ大通内分泌クリニック」が2024年5月オープンします

          2024年5月開院予定!草薙レディースクリニックを継承し 札幌市中央区北2条にある「ホテルモントレエーデルホフ札幌」のビルに開院 糖尿病・内分泌・女性ヘルスケア 3つの専門医資格を持つ女性医師がみなさまの健康をサポートします! http://sapporo-endocline.com

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          糖尿病はどうやって治療する?:食事、運動、薬物療法について

          糖尿病は、血糖値が異常に高くなる病気です。血中の糖が多い状態を放置すると、血管が傷つき、心臓病や腎不全などの深刻な合併症を引き起こす可能性があります。しかし、適切な治療と管理により、健康な生活を維持することが可能です。糖尿病の治療には主に3つの方法があります。食事療法、運動療法、薬物療法です。これらを患者さんに合わせて組み合わせ、良好な血糖コントロールを目指します。 食事療法 食事療法は糖尿病管理ではかなり重要です。なぜなら食べたものによって血糖値は大きく変化するからです

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