多くの女性が毎月のように直面する生理痛。「生理痛は普通だから我慢するもの」と思っている人も多い印象です。しかし、実はこの生理痛放っておくべき「普通の」状態ではありません。特に、日常生活に支障をきたすほどの痛みを伴う場合は、「月経困難症」という病気の可能性があります。そんな月経困難症の治療法の一つとして、ピルを用いた治療があります。今回はピルとはなんなのかについて簡単に紹介します。

ピルって何？

ピルと聞くと「避妊」目的で使うイメージを持っている人もいるかもしれません。ピルは女性ホルモンのバランスを調整するために用いられる薬です。よく処方される「低用量ピル」と言われているものは 黄体ホルモン（プロゲステロン）と卵胞ホルモン（エストロゲン）の2種類の女性ホルモンを合わせてできた錠剤です。これらを毎日服用することによって生理痛の原因となる子宮内膜の過剰な増殖を抑え、痛みを軽減させます。

ピルを飲むとどんな効果があるの？

ピルを使用すると、生理痛が軽減されるだけでなく、生理周期が安定し予測しやすくなります。さらに、ピルの種類によってはニキビの改善や多毛症の症状の軽減なども期待できます。生理痛もあってニキビにも悩んでいる人にとっては一石二鳥になったりすることもあります。

ピルを飲むときに注意することはあるの？

しかし、ピルの使用には副作用のリスクも伴います。例えば、頭痛や吐き気、体重の増加などが挙げられます。これらの副作用やピルの適切な使用法については、医療機関での相談が不可欠です。最初からオンラインで購入するのは副作用のことを考えると適切ではないでしょう。そしてピルを服用している時は定期的なメディカルチェックをすることが推奨されています。

若い女性へのメッセージ

生理痛は、多くの女性が経験します。「痛みに負けるな！」とどこかのキャッチフレーズのように我慢する必要はありませんが、痛み止めでもコントロールできない場合はピルを用いた治療法はものすごく有効です。特に10代〜20代の若い女性においては、生理痛で学業や日常生活への影響を最小限に抑えることもできます。ピルを用いた治療法は、その一つの有効な手段となるのです。

生理痛の相談するなら婦人科？

月経困難症と診断された場合、または生理痛で悩んでいる場合は、遠慮せずに医療機関の受診をおすすめします。婦人科の先生が主に対応してくれますが、どんなことをされるか心配だったりしますよね。当院は女性医師が在籍しており生理痛に対してピルの相談も可能です。自身の体と向き合い、適切な治療を受けることで生理痛のない生活を目指してみませんか？