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吃音がある子どもとの会話の工夫


⇧リール動画をどうぞ

吃音が出ている幼児と話すときに、私が意識していたことの一つをお話しています。

幼児期の発達の背景と合わせて、吃音の対応を考えていくのが、私は得意です。
なので、吃音のご相談でも、
まずは発達全体を把握することから始めます。

例えば、言葉の遅れがベースなのか、
運動や手先の不器用さ、
対人意識の弱さ、
偏食を含む感覚の過敏さ、
環境要因、
母集団での適応、などなど、

発達のバランスと、様々な生活の場面から、
どの側面を優先的に対応することで、吃音の程度や頻度が変化するか。

その仮説を立てながら、
日々の生活を安心して送る工夫を考えることを、
ママ達や園の先生達と一緒にやってきました。

そうこうしていくうちに、
子どもの姿をよりよく捉えられるようになって、
今身近な大人達が、この子に何をしてあげられるかが明確になる。
それが一番、大事かなと思います。

吃音って、ちょっと変な世界でね、
例えば有名な先生の面接予約で、数年待ち、とかあるんです。
びっくりしちゃう。

いやいや、魔術師?ではあるまいし、
その先生に会ったところで、一瞬で吃音が出なくなる、なんてことにはならない。
ましてや幼児期の吃音は、発達に熟知している先生かどうか、がかなりポイントだと私は思います。

子どもの発達の現状を知り、
吃音の基本的な対応を知り、
大人も子どもも、今できることをいくつかやっていく。
シンプルにそれが大事なのです。

人って、
何か心配なことがあると、それを何とかしなきゃ、無くさなきゃ、と思いがちです。
でもね、
それそのものをよく知ることで、
心配や不安が軽くなることはあります。
そして、
心配なことがあっても、私たち親子は大丈夫なんだと、思えるようになってきます。

私の面接のゴールは、いつもそこを意識しています。

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